第136話 レプテリアンとは?

今回の最所の方の話は健の日常にしようか随分と悩みましたが、やはり本編にしました。

少し前にネタバレをした内容に直結するからです。

そしてレプテリアン、皆さん大好きなあの生きものですよ?

本文


ーーーーーーーーーー

会議は順調に進み、南アトランティスの独立式典は3ヶ月後と早められた。

そして開戦の準備も同時に進め、レムリア軍は10万の軍勢を引き連れて式典入りする。

そしてムーは3万の軍勢を連れて式典入りする事と為った。

何故レムリアが10万か、これは宣戦布告の意味が有る。

余程の馬鹿で無ければ気付くだろう。

アトランティスは地理的にムーとレムリアに挟まれている。

そして今は南アトランティスとムーに挟まれて居るのだ、もっと言えば西には反乱軍が居る。

鴉の報告では未だアトランティス軍は40万の軍を保有しているらしいが…………


シエラ達は今朔耶からアイパッドの使いかたを教わっている、ミーシャとセナも一緒だ。


「どうだ? 朔耶」


「流石です、3人とももうワードは完璧ですよ? 今は表計算をやってます!」


「既に俺を越えたか…………」


「健兄さんは前部私か久美に丸投げだったから覚えられないんですよ!」


「はい……反省してます……」


「でもこれ凄いね~、予め算術を入れて置けば、後は数入れていけば勝手に答えを出してくれるんだね~」


「そうだぞミーシャ、大分仕事が楽になるはずだ‼」


「うれしいです~」


「セナはどうだ?」


「はい! 大体出来る様に成りました」


「そうか、偉いなー」


「シエラも大体大丈夫そうだな」


「そうですね、ですがこれを羊皮紙に写せればよいのですが」


「アイパッドは造れないが、プリンターは大丈夫だよ! 写せる様にしてやるから安心しろ」


「本当ですか⁉」


「ああ、大丈夫だ!」


俺は早速魔道研に向かった、当然プリンターだけでは無い、レムリアのASRとアトランティスの特殊部隊の制服造りの為も有る。


「転写ですか、それはまた凄い物を」


「本来は線で繋げて対象を羊皮紙に写したいんだが、そこまでは俺の技術力じゃ無理だ。だが画面に映っている物を転写させる技術は思い付く。

先ずは魔術で動くこう言う物を造ってくれ!」


「ここには何が入るのですか?」


「インクロールと言うが、墨を布に染み込ませて有る。そしてこれは…………」


大体の説明が終わり、いよいよ本題に入る。


「今回の目玉だ!」


「こ……これは何の型紙ですか?」


「これはブラジャーと言ってな、要は女の胸が激しい運動をしても揺れないで、しかも形を崩さないと言う優れもの何だよ!」


「さらしの様な物ですか?」


「全く違う……あれは形を崩すだろ?」


「ですがこんなに幾つも重ね合わせて造る物なのですか」


「これでも少ないほうさ、パッドと言う物を含めて無いから2点程少ないんだよ、試作品が出来たら例の呉服屋にな!」


「畏まりました!」



俺は要約ブラジャーの製造に着手出来た、通常のムー人なら良いが、マルティアやセーラ、ジャーリア達は鎧を着ける時にさらしを胸に巻く、俺はあれが耐えられなかったのだ!

俺の可愛いパイオツ達があのようなキツい物に変型されて行く、我満ならん!

そうして先ずは妻達の試作品が出来上がった。



早速試着させる


「ねえ…………ブラ造ってくれたのは素直に嬉しいんだけどさ…………たまにはまともに造ってくれない?」


「充分まともだ! この…………」

「何処が⁉ このまーるく大きい穴が空いているブラの何処がまともなのよ‼ デザインも良いわ? ピッタリとフィットして着け心地も最高よ? でも胸の先端の方が随分と涼しいわね?」


「本来のこれは胸全体を覆う物なのですか?」


「そうじゃな…………まあ、全部覆うとワルキューレ隊の隊員が着けぬじゃろう、致し方無い、無いよりはましじゃ、我満いたせ久美」


「全く…………仕方無いわね…………」


「そう言う事だ久美、これはあくまでも隊員達の為に造った物だ、当然お前達の為もあるが、知っての通りブラのパーツは非常に多い、大量生産の足枷になる物は出来るだけ排除したい、アトランティスとの戦闘は3ヶ月後になるかもしれないんだ、その間に40万着、ムーと南アトランティスとレムリアの繊維工場をフル稼働させても間に合うかどうかなんだ」


「そうですよ久美、贅沢を言っている場合ではありません! さらしをきつく巻かなくても良い分ありがたいと思わねば」


「う!…………解ったわよ」


「じゃがしかし……主人殿は無駄に才能が有るのう、妾と供に住んでおる時は気づきもせんかった」


「いや、日夜お前の下着を物色して研究を重ねた成果だ、特にどの辺りがすれるのかとか、臭いはどうかとか、後味も色々見てたし、そう言う部分をくまなく観察を……フォゴォォォ」


腹パンを入れられた…………


「要は夫婦でありながら妾の使用済み下着を物色しておったと言うことじゃろ?」


「朔…………お前楓だって暴露した辺りから容赦ねーな…………」


「当然じゃ、この国では天空人に対してその生活習慣に触れる事はしてはいかんでの、主人に対して絶対服従と言う法さえ守れば殴る事は構わぬ」


「それにしても……ご頭首様が主人様を殴る処をよもや見る事になるとは思いませんでした……」


「う! タキ…………」


「朔姫、如何にお主が天空人とて朔の宮家の伝統を踏み躙る様な真似は頂けぬのう? 朔の宮家の女子衆が何れだけ嫁入りに苦労しておるのかよもや忘れた訳ではあるまい? お主が主人殿を殴っている処を他の男衆が見たらやはり朔の宮家の女子衆は危険じゃと判断されかねぬぞ?」


「んぐ! …………」


「そうだぞ朔、大人しくその使用済み下着を3日履いて俺の処に持って来るんだ‼」


そう言って激しくセクハラ攻撃を加える


ゴキャ‼

「調子に乗るなこの煩悩だらけが!」


久美からの後頭部への棍棒打ちが入る…………


「でもこれ、何かとってもつけごごちが良いですね?」


「ミーシャもそう思うよ~、ルチルもそうなんだ

~」


「お前達のカップは俺が全て控えているからな、特に殆どの女性で右と左の乳房の大きさが一緒な者は居ない、ミリ単位でパーツを組んでいけばそうなる」


「確かにプレタポルテを着けるよりオートクチュールを着ける方がより衣服や下着は快適ですからね」


「朔耶さん、そのプレタとかオートって言うのは何ですか?」


「マルティアさんの衣装は全てがオートクチュールです、と言うか皆様の衣装は全てがオートクチュールですよ? オートクチュールはしっかりと採寸した逸品物の注文生産品、プレタポルテは街に売られている吊るしの衣装の事です、ですがこの世界にはメートル法が有りません、オートクチュールの恩恵は私達の世界程は受けられないでしょうが、兄さんはミリ単位で衣装を仕上げて来ます、ルシアさんやアンナさんのボディースーツは正直羨ましいとさへ思っていましたよ!」


「確かにこれはもう放せませんね、どんなに激しく動いても身に付けている事さへ忘れてしまう程に身体にあっています」


「そうね、アンナさんもそう感じてたのですか」


「無駄な才能かと思っておったがそうでも無いのじゃな?」


「よし! ならせめてワルキューレ隊の隊員だけでもしっかりと俺自らが採寸するか」


「そんなの計って貰えば良いじゃない? 呉服屋には計りかた教えたんでしょ?」


「確かに教えたが、俺が一度でもお前達にメジャー当てたか?」


「え?…………」


「あてておらぬのう…………そう言えば……」


「そう言えば……兄さんはどうやって私達のサイズを?」


「この俺の手と目がメジャーになる! しかも俺の造る服はお前達の胸や尻の揉み応えにまで対応しているのだ! マルティアやセレスティアの胸や尻の様にプニプニには要所々々に張りを持たせ、ミーシャやセナのロケットオッパイには付根への補強をして形を崩さない様にプルルンと揺れる構造にしてある! 詰りお前達の服は全てがお前達要に俺が専用の衣装を考え抜いて造って有るのだ‼」


カーーーー!

右手を揚げる俺


「何と言うエロへの執着心じゃ!」


「変態性には一切の妥協はしないのね…………」


「通りで現代の服よりも着心地が良い訳ですね…………」



だがこの健の造った変態ブラがこの後革新的な成果をもたらす事は、今この時誰も知るよしは無い。


俺はワルキューレ隊の大隊長や中隊長達を集めてブラ製作の話を始めた。

この時点でワルキューレ隊はアトランティスの生残りを混ぜて、何と総勢1万4千の部隊に膨れ上がっていた。

そして何と言ってもアトランティスからのジャーリアの中にはクッコロや黒娘達も居る、五色人を並べての乳揉みは最高なのだ‼


各部隊は5千人の大隊が1隊4千人の大隊が2隊千人の遊撃中隊が1隊と言う構図になり、千人単位で中隊を形成している。

詰りこの場には、3人の大隊長と11人の中隊長が居る。

俺は全員の乳もみ採寸をする事を話し、今日は11人の採寸を済ませた、当然採寸だけでは終わらなかった事は言うまでもないだろう。


その後お流れになっていた浩二との軍議をしに行く


「本来なら西を先に攻めたい処だね」


「まあな、朔の目論見ではニビル接近前に岩戸開きを済ませたい処らしいからな、イナンナの情報通りならレムリアにアガルタの入り口があるらしいんだが、捜索隊を派遣しても見つからない」


「だろうね・・・恐らく強い力でカムフラージュしている、西を攻めて口を割らせた方が早いよ」


「だが俺達は未だレプテリアンとの交戦経験は無いぞ?」


「そうだね、たけちゃんはあるんだけど記憶が無いだけだよ、だけど他は無い、それにあれから随分と時が経っているいるから科学力はそれなりに発展しているだろうね」


「科学力? 奴等は魔法を使わないのか?」


「使うさ! だけど魔力は人間の方が随分と上だよ」


「ひょっとして弱いのか?」


「たけちゃんから比べれば殆どの奴は弱いさ」


「そうでも無い様に思うけど・・・」


「最近規格外の奴とばっかりやりあってるからだよ、ただだからと言って奴らが弱いわけじゃない、奴らの怖さは俺たち現代人よりも遥かに進んだ科学力と肉体の強靭さなんだよ。魔法は王宮クラスでなければ通用しないし剣はワルキューレ隊の日本刀で要約傷がつけられる程度だね? 基本的な戦闘スタイルは急所に刺

突以外倒せないけどワルキューレ隊の日本刀なら切る事は出来る・・・・けど奴らの飛び道具はプラズマガンだよ?」


「マジかよ!?」


俺はここで再度難関に直面した、ティアマト人ばかりに気を取られ、レプテリアンを甘く見ていた・・・

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