第104話 死闘の予感

カーーー!


「うん!兄弟の言う通り‼」


「国王…………」


「うん?うむ…………」


「では朔上皇、ご意見をお聞かせ下さい」


「そうじゃのう、残念ながら大和大臣の言う通りじゃな、当初ムーでも意見が同じ様に割れた、じゃが結果的に見て、ワルキューレ隊の服が敵への恐怖、味方の士気向上と何役も買っておる、ここにワルキューレ隊が到着した時はどうじゃった?コトポニア王妃よ」



「コトポニア王妃、どうぞ」



「確かに上皇様の仰られる通り、ワルキューレ隊の隊服を見たお味方が大層安心し、しかも大きく士気を上げていました。成る程……目立つ服と言うのはそう言う点で役立つのですね……」



「勿論弱き者が目立つ服を着れば只の的じゃろうが、対アトランティスの先方となるASR隊が着るのであれば目立つ方が良いのは言うまでもないのう、それに大臣がワルキューレ隊に与えておる任務は常に変わらず一つじゃ」



「たったの一つ?どの様な任務でしょうか?」



「全ての戦場でワルキューレ隊の恐ろしさを徹底的に見せ付けろ、これだけじゃ。当初妾も不思議じゃったが今なら理由が解る」



「どの様な?」



「本人から聞くが良い」



「兄弟!ワシも聞きたい、何故その一つの任務なのだ?」



「大臣、お願い致します」



「そうだな、俺の世界にあるアニメと言う娯楽の話しだが、こんな話がある。戦場に赤い彗星と呼ばれるとてつもなく強い兵士がいた。その赤い彗星はたったの一人で幾つもの要塞を落とした、赤い彗星に出会ってしまったら死を覚悟しなければ成らない、だから敵と成った物は逃げ出す……

何故赤い彗星と呼ばれるか

赤い服と赤い乗物、赤い馬にでも乗っていたと思えばいい。他の兵士は皆同じ緑服だ、赤いのは赤い彗星だけ。

そして俺達の住む世界の兵法でこんな言葉がある。戦わずして勝つ‼

詰りワルキューレ隊が赤い彗星となれば、無用な戦闘は避けられる……と言う事だ!

戦闘が無ければ国土は荒れずに済む、そして民も平和に暮らせる、だが戦に勝たねば民の安住の地は得られない、最善の兵法だと思わないか?」




「恐れ入りました…………まさかそこまでお考えになられてあの隊服を着させていたなど……私はまだまだなのだと思い知らされました」



まあ八割がた俺の趣味だがこれでレムリアのワルキューレ隊もこの隊服で決まりだろう……

朔耶辺りが怪しい目で俺を見てるが無視だ。


「では次にコトポニア王妃の案を……」



「いえ、私の案は地味過ぎます、国王陛下の案で私は賛成致します」



全会一致、完璧だ!


「では次に訓練着の方です、訓練着は国王陛下の案と、大和夫人と成られた朔耶様から頂いて居ります」


次に国王はあれを出すだろう、あれは素晴らしい。国王も自然と男汁を出していた。

ワルキューレ隊に取り入れるつもりだが、兄弟の為に出してやった物だ、ワルキューレ隊は色違いを作れば問題ない。


「では国王の案から、入りなさい」



「はい…………」


ハズカシそうにあちこちと隠してくるアスラの少女、だが無理だぜ!手は二本しかないんだ



「んなーーーーー!」

朔耶が叫んでいた



「素晴らしい!着させるとこれ程迄に食い込むのか!」



「兄さん!これは国王ではなく兄さんの案ですね⁉」



「ん?いや、兄弟に多少スケッチ程度は描いてやったが…………なぁ?兄弟!」



「ん?おぉおお、勿論じゃとも、兄弟!」


「嘘を言っています!国王がこれを知るはずありません!」


「いくら同盟国と言えど、他国の者が造った物を着させて良いものではありませんね?」



「あ、アルトレア司令、これは兄弟に相談はしたが紛れもなくワシが造った物じゃ、疑うにも程が有るぞ?」



「解りました、申し訳ありません」



「本当なの?兄さん?」



「本当だ!兄弟からはアトランティスとは海戦が多いと聞いたからな、水泳も訓練の一つと聞けばこれが浮かぶだろ?」



「それが浮かぶのは健兄さんだけです‼普通はスクール水着など浮かんできません!しかも名前を書くところまで要らないでしょ⁉」



国王が出して来たのは白のスクール水着Tバック&Tフロントピチピチ食い込みマークワンだ。俺が夏場のワルキューレ隊訓練用に製作した肝いりの作品である。当然おっぱい部分はしっかりと形が出るようにカップにしてあり、激しく胸ポチが出るようにその部分は極薄に仕上げてある。

又大切な食い込みは前後ともしっかりと出るように予めへこませて仕上げてある。勿論濡れるとスケルトンなのは言うまでも無いだろう。


「訓練義です、目立つ必要はありません、脚下です‼」



「レミーナ王姫、どうぞ」



「脚下ですね、恥ずかしくて隊員達も訓練どこでは無いでしょう」



「ゴスペル参謀、お願い致します」



「僕は良いと思いますね、聞くところによるとそれは水着、訓練着と言うだけではなく、水上戦闘時の下着として使用し、万が一の時は水着になれると言うのは大変使い勝手がいい」



「アルトレア司令、ご意見を」



「本来私も脚下と言いたかったが、ゴスペル参謀の話を総括すると簡単には脚下出来なくなりました……私も一人の女としては恥ずかしくて着れないのですが、実用面での隊員の安全を考えると難しい、、保留にしておきます」


「今度はナーナ提督にご意見を」



「そうですね、賛成にしておきましょう、理由はやはりワルキューレ隊の訓練着です。ワルキューレ隊の訓練着はブルマーと言うやはり健様の世界での学校で使用する体操着なのですが、当初隊員達はやはり着るのが恥ずかしいと言っていました、ですが今では必需品となっています。

先ず軍の行動は野営が付き物です、女性と言えど外で着替える事はどこでも致し方の無いこと、私も作戦行動中は何度も外で着替えた事が有ります。ですが上は簡単に隠して着替えられても下は難しいのです。所が今も履いていますがこれは訓練着なのです。今ここでスカートを脱ぐ事も可能なんです。その水着もゴスペル様が仰られた様に、下着として使用すれば何処でも着替えられます。作戦行動は迅速かつ正確に行わねば成りません、着替えなどに時間を取られたくないのはレムリア軍とて同じでしょう……」



「まさか…………その様な理由が……ではレムリアに電撃的早さで応援に駆け付けられたのも……」



「念話を受けた時待機部隊は強襲訓練中だったそうです、そのままスカートを履いて来たのでしょう、それに元々久美から聞いた話では久美達の世界でもこのブルマーは皆下着として使用していたそうですよ?ねえ?朔耶様」


「朔耶様、お願い致します」



「た、確かに……私達の世界では学校で部活と言うものが有って、朝に練習する朝練と言うのが有りました。校庭でホームルーム、所謂朝の授業が始まる挨拶をする直前迄校庭で朝練をして、直ぐに服を着てホームルームに行くのですが、その時ブルマーは大変役に立ちました、事実です」



「成る程……ワルキューレ隊の強さは着ている隊服の素晴らしさにもあった訳じゃな……」


偶然と言うのは恐ろしいな……俺はそんな事全く考えていなかったぜ……



そうしてその偶然が重なりに重なって、ASRの隊服はワルキューレ隊に引けを取らない程のエロ隊服と成った、戦闘時の隊服は突撃隊が激ミニクッコロ鎧シルバーヴァージョン、近衛隊がそれの白ヴァージョン、魔法隊が超絶ミニスカシスター服カップスケスケヴァージョンで決まった。

シスター服に関しては実はワルキューレ隊衛生兵の形を少しいじっただけだったりする……


そして重な役割り分担も決まった


ASR48総帥 コトポニア

軍事顧問 俺

突撃隊大将 朔耶

近衛隊大将 レミーナ

魔法隊大将 アルトレア

以下の部隊長等はアスラの部族長の娘等が選ばれた。

そしてワルキューレ隊とASRで何度か共同模擬戦闘や合同軍事訓練等も実施、季節もレムリアは冬を迎えいよいよオーストラリア大陸への進軍が開始される。

アトランティス軍もレムリアを全て失う訳にもいかず、本気で大軍を派遣してきた。

その数12万、だがアトランティス総兵力の三分の一未満だが……

反乱軍3万で十五万の大部隊での供え

方やムー、レムリア連合軍はレムリア軍7万、ムー皇国軍同じく7万の計14万だが今回総大将に俺が成り、帝の名代として朔が付く。

これによりムー皇国軍は帝軍として正式に神の軍勢としてムー皇国を出発出来る。

俺は前もって健二と作戦を立案していた。


「一週間後いよいよレムリア入りだね、やる事が解っているんだから思いきって暴れてくれば良いよ」



「そうだな、だがティターン神族がアトランティスにいるって話しだが、まさか本当に巨人て事は無いよな?」


「巨人だね」


「おいおい、マジかよ⁉」



「ティターン神族って言っても、本当の神じゃ無い事は解るよね?」



「当然だ!」



「アトランティス人の多くが神と崇める存在は?」



「レプテリアンか‼」



「そう、奴等と人間との混血なら充分巨人が生まれる、だがそれより俺には気にかかる事が有るんだ」



「なんだ?気にかかる事って」



「オリュンポス十二神、何処から神話として生まれたと思う?」



「そこか、アスラとディーバの神話と混ざってたと俺は思ってたけど、インドラだって結局の所はゼウスだろ?」



「いや、たけちゃん、最初はそれで間違いないと思うよ……だけど考えて見て?今居るアスラ神軍も、ティターン神軍も結局は何者だった?」


「あ!………………天空人の末裔か…………」



「そう言う事、天空人の来訪によって歴史は大きく歪められて要る、俺達の知る歴史だって歪められた後かもしれないんだ、だけど人間がそれを認識出来ない事を考えると…………」



「最悪のシナリオを考えていた方がいいって事か」



「オリンポス十二神が要ると仮定した場合、相手はティアマト人にルーツを持つ者と考えた方がいいね……死闘になる」



「内乱…………て事には成らない…………よな」



「成らないね、表だってレプテリアンと闘おうとするアトランティス人は居ないよ、そう言う者達なら既にジャーリアに居るよ、アトランティス人は完全に奴等に操られているからね」



「まあそうなったら闘うしかどのみちねえな、オリュンポスの神には美人が多い……ヘスティアに始まりデーメーテル、アルテミスにアーテーナ、強姦も考えておいた方が良さそうだな」



「アハハハハ、流石だねたけちゃん、まあたけちゃんがそのつもりなら俺から一つその作戦に手を貸そうじゃないか!」


浩二は作戦のあらましを俺に話した


「成る程!それなら確実にギリシャ神話の女神をやりまくれる!流石だ浩二!よし!お前に俺とアルテミスの間に出来た娘をくれてやろう!それともアテナのとの娘がいいか?」



「いや、たけちゃん…………まだオリュンポス族が居るか解ってないから…………それにたけちゃんの娘なら今の俺には俺の妹って事になるしね……」



「バカ野郎浩二、細かいこと気にしてんじゃねー!現にクロノスは妹のレアを妻にしてオリュンポスの神々を産んだんだ!この時代に近親相姦なんざ気にしてんじゃねー!」



健二はボソッと呟く

「事実を目の当たりにして開き直ったか…………」



「んあ?何か言ったか?」



「いや、何も…………」



そして浩二の気がかりが現実の物と成っていた

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