第27話 復習実行
「健様、そこにお掛けください」
部屋に戻った俺には更なる地獄が待っていた。
どうせバレるのだからと俺は全て打ち明けたらこれだ……
頼れる女、アンナが俺への生活指導の教師へと変貌してしまったのだ。
さながら取調室で複数の警官に囲まれて、尋問を受ける健容疑者と言った状態だ、まあ実際そうなんだが……
「はい……」
「健様、ゲルタ様でのお屋敷の一件、皆には黙っておりました。それはあの一件で、健様は懲りるだろうと私は判断したからです。
ですが、私の判断は大きな誤りでした。
ですのでお選びください、ゲルタ様のお屋敷でのトイレの一件……」
「トイレ?」
首を可愛く曲げて俺を見つめるルチル
「ふぉ!」
「何の事ですか?」
俺をガン見しだすラフィーネ
「ふぁー!」
「はー……」
シエラは知っているようだ……
「ぐはぁ!」
「私から皆に話すか、健様が皆に話すか……」
「話さなくてもいいと言う選択は……」
ギロリ‼
「有るわけ無いでしょう‼」
「ですよね~」
「健様他にも覗いたんですか~?」
無垢なミーシャの言葉に思わず俺は
「覗いてない」
「覗きました」
声がハモる、、内容は違うが……
「さぁどうするのですか?」
「アンナ様、健様も懲りたご様子で……」
「貴方は甘いのですリーア、私も前回はそう思いました、ですが見事に裏切られたんです」
「やはり前にも、覗き……」
「ぶふぉ!」
「士官するのはいいでしょう、私もシエラも健様の所有物で有る限り、従士と同等の身分が与えられます、ラフィーネ達も同じく健様の所有物で有る限りは一般人と同等の身分が与えられます。1年間所有された奴隷やジャーリアはその後健様との婚姻すら可能となるんです。
それほど天空人が士官すると言うのは国に取って重要な事なんです。
そして奥方が出来るのは大変喜ばしい事です、このアンナも健様にお仕えがいが出来ると言うもの」
「なら問題無いと言う事で~」
「ですが!」
ダーン‼
机をブッ叩くアンナ
「うぉぉ!」
焦りまくる情けない俺、何故かルチルまで硬直している
「そうなった理由が黙認出来ません‼
良いですか健様、前回は覗かれた相手が私だから良かったのです」
「アンナさんを覗いたんですか、やっぱりお風呂?」
『セナさんそこ聞くとこじゃないからーー!』
と心の中で悲痛な叫びを上げるが、生活指導の授業は冷徹だった……
「排泄行為です!」
「1.2.3.ダーーーーー!」
さながらアントニオ○木の様に騒ぎ、アンナの言葉を妨害する俺だが、無駄な努力だった。
一瞬でドン引きする一同
とっつぁーん、、燃え尽きたぜー……真っ白な灰になー……完
には成らなかった……
「今回もセーラ様だから良かったんです、ですがこれが敵の間者だったら、どうなるとお思いなんですか?」
「健様、お姉様の言う通りですよ!」
無情に言葉を重ねて来るシエラの表情が、氷上に見える、寒い……
「はい……よく解りました……」
「恐らく健様の事です、相手が見目麗しい者なら疑う事も考えず、性欲の成すままひょいひょいついて行かれるでしょう、その先は考えなくとも解ります」
「し、しどい……」
この後俺はアンナにこっぴどく小一時間程説教された、俺はセリナへの復讐のみを考えそれに耐え抜いた
『おのれセリナめー!ハサン先生の妻だからと思ってナメタ真似を……許さねー‼
これで俺は自分の女から完全に変態あつかいだぜ!』
全て自分が悪いのだが、そんな事に考えも及ばない俺であった。
その日俺はアンナにキャノンを封印されてしまった、勿論女神ルチル、女神リーアはあまりにも可哀想だとアンナに抗議してくれたが……
アンナの「お二人は健様が間者に殺される事が有っても良いと?」と言う言葉に一瞬で折れてしまった。
ガックリと首を垂れている俺を見て、可哀相と思ったのか……
「今日1日だけですよ!健様、明日はリーアをお好きな様になさってください」
リーアは解っていない……この言葉がどれ程地獄へ俺を叩き落とす言葉なのかを
俺は最早セリナへの復讐の悪鬼羅刹と化していた
翌日
「あら松田様!聞きましたよ~、何でもアンナの排泄行為を覗いたんですって?そんな事……ひー!」
俺の顔を見て焦りまくるセリナ、そう、俺は復讐の悪鬼と化してセリナを睨んでいた
「おーセリナじゃねーかー、そうだよ……アンナの排泄を覗いたど変態の松田さんだよー、、、
おかげさんで昨日は女達に変態扱いされた挙げ句によー、こいつまで使用禁止にされちまってよー」
と言ってキャノンを指差す
「あっ!あたしセーラの手伝いに行かないと~」
と言って逃げ出そうとするセリナを壁ドンで追い詰める
「まぁそう慌てるなってセリナー、、、
んでよ、お前にちょっと俺の世界について教えてヤローかなーと思ってよー」
「いえ、結構です」
「そう言うなって、ハサン先生は天空人の研究家なんだろー?
聞いといて損はねーってもんよ~」
「あわわわ〰」
「実はよ、俺の世界じゃ今熟女ブームでよー、お前みたいな熟女に変態行為をするのがちょー流行ってるんだよー!勿論おれもなんだけどよー」
と言って手をワキャワキャする
いや、恐らくはそんなの俺を含めた小数派だろうが……
「ひー!」
「んでな?具体的にはS○っつってよー!んまーあれだ、こう言うもんでな?」
スマホの画像で内容を見せ付ける、つまり俺はその画像を取り込んでいた
「これをやるとよー、〆£¢§∃∀∇⊥∃∀‡∬みたいな事が出来るわけだ!
昨日は封印されちまって溜まってるんだよなー!やりてーなーS○ー、もう溜まりまくって後先考えねーで誰かにやっちまうかなー?なーセリナ?」
「ひーーーーーー!」
「所でよー、俺は不思議に思う訳だ……」
「なっ、何が、ですか?」
「何であそこで都合よくセルマさんが出てくるんだ?しかもあの時間に女中が1人も入ってねーっておかしくね?」
「たっ たまたまですよ~嫌だな~」
「あーーーーーーやりてーーーーーーなーーーーーS○ーーーーーー見ろよセリナーーーー!」
と言ってセリナに今度は動画を見せつけ、更に画像を指で拡げ、∇∇∃∀££の部分を拡大する変態健
「ひーーーーーーーーーーーーーー!」
スマホからも聞こえる悲鳴と、セリナの悲鳴が合わさる。
その後セリナは恐怖のあまり、全てをゲロった
俺は次は無いとセリナに念を押し、更に恐怖を拡大させる為、溜め込んだ変態画像や動画の全てをセリナにminiSDの分も含めて見せておいた。
セリナは自分がこうなる事を恐れ、震えながら俺に詫びを入れた、そして俺はセリナの介入に成功する。
「セリナへの復讐は果たした……良いだろう……久美、そして帝、まさかこの時代の天皇陛下が女で若いとはな……まずはお前達の企みに乗ってやろう。
だが……陛下に対し俺が何かする事は恐れ多くて出来ねーが……久美‼テメーはぜってー許さねー‼
なーにが変形美人局へんけいつつもたせ作戦だ?なーにがこんな単純な作戦にかかる奴は居ないから様子見だ?引っ掛かっちまったじゃねーかバカ野郎!」
変態健はこうしてラ.ムーの武官となった
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