神様なんていないよな ~異世界転移最強伝説~

非魔神

第一章 転移編

第1話 非日常

俺は今命の危機に瀕している。

ここは何処?彼奴あいつらは誰?そして目の前にいる怪獣は何者?

なんか気持ちこやつは俺を食糧と勘違いしてそうなんですけど……





もうすぐ40歳のオヤジ、仕事はそれなりに順調。


俺の名は松田 健たける39歳、職業は自動車ディーラーの整備士だ、一応マネージャーなんてものをやっている。髪の毛は………

無い。

バツイチ、 彼女は………

いない。

チビ、デブ、ハゲ、とモテない3拍子が揃っちまっている。



ここいらで勘弁してくれ。



整備士だけあって車は好きだ、この歳で未だに走り屋の真似事なんてもんをやっている。休みの前日なんて時は会社の部下や後輩なんて連れて峠に出かけている。


そう 、あの日も


「じゃぁ行ってくんぞー」


「たけるさーん、橋の手前砂浮いてるんで気ぃつけてくださいねー」


「おぅ‼」

俺は愛車のR34スカイラインを走らせタイムアタックに入った

「確か橋の手前のコーナー砂浮いてるって言ってたな、そろそろだ」

コーナーに差し掛かった時

『えっ‼』

人だった 、それも女性 、その女性は見たこともない、どこか弥生時代とかその辺りの豪族なんかの女性が着てたような……それとも少し違うけど、そんな服を着ていた。

とても綺麗な人だ 人間の女性とは思えない

髪の毛は長く地面に付きそうな程、綺麗な黒髪に後ろを結っている。

一瞬だが見とれてしまっていた。



『マジか、あんな人いるのか』


前を向きなおすと……


「あっ‼無理だ……

やべェェェェェェェェェ‼」


落ちた


『死んだな……』


崖下にまっ逆さま、女に看取れてブレーキが遅れてハンドルも切り損ねた。


『俺の人生こんなもんかよ』





そしてしばらく落ち込んでいると、『あれ?痛くねぇ‼』

それに落ちた様な感覚も無い。

極めつけが



『はいぃぃぃぃ?』

目の前数百メートル位の所で戦争をやっていた、そう、TVとかで見たことがある様な、中世ヨーロッパとかの馬に乗って剣や槍で戦うやつだった。

ざっと見渡しただけでも数百人規模の結構大規模な戦闘だ。




『夢か?いや、俺しんだんだっけ?なら夢を見るのか?んな事どーでもいいわ‼……いや、良くねー、落ち着け………先ずは現状把握だ‼』



身体にケガは無かった。

何故か車には乗ってない、そして車の残骸も無い。

辺りは木々が生い茂り、山の中腹辺りだろうか、少し開けたばしょだ、間違いなく俺が走っていた峠とは違うのは一目瞭然だった。

『やっぱり夢か?』

ツネッて見る……

『痛ーじゃねーか‼』

そして、前の戦争してる奴ら、どぉ見ても刺されて死んでるよな。


『って……落ち着いてる場合じゃねぇ、見つかったら殺される』



とりあえず俺は木陰に隠れながらその場を逃げた。


その後俺は戦争を隠れながら確認しつつも現状把握に努めた、そして解った事は……


『ここ日本じゃねぇ‼しかもスマホの電波も無い』


異世界だった、多分……

そして突然大きな岩陰から何かがのっそりと出てくる

「オィィィ!」

恐竜?怪獣?

「なっなっなっ……なんだテメーはぁぁぁ」

ぞれは所謂ゲームなんかで言う魔物、歴史で言う恐竜、そう言う生き物だった。

そして確実に此方を凝視していらっしゃる。

ヨダレまでダラダラ垂らしながら


「嘘だろ‼こんなもん誰が信じるかよ」


現実逃避する俺だった

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