第7話


ゆなとゆうた先輩が付き合いだして

ゆなはお昼御飯を先輩と食べたり

放課後にデートをしたりして

俺は完全にゆなの中の、居場所から

消え去った。



一人で帰る駅までの道。

回りは中高生がわいわいがわがわしながら

帰っている。俺は一人とぼとぼと寂しく歩く。毎日の道。一人だとこんなにも殺風景だなんて知らなかった。ゆなが毎日笑っていた。ゆなの笑い声がした。ゆながいて、おれがいて、写真でも、撮りながら帰った。

二人で空の写真、猫の写真、変な石の写真。

携帯の画像フォルダはゆなのお陰で明るくなった。携帯の画像フォルダをあけるとゆなとの思いでばかりだ。ゆなは俺のものでもなんでもないのに…


ゆなは、優しかった。

その優しさに惹かれた。

その無邪気さに惚れた。




俺の気持ちにゆなは気づかない。











おれはずっとお前が一番だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る