第28話 パラダイス・ゲート

 どんどんと妄想は広がっていった。


 興奮は止まる事を知らない。

股間のファントムは、もはや制御不能だ。



 部屋へ戻ると、美月は、誰かと、

連絡を取っていた。


 盗み聞きするつもりはなかったが、


《・・ええ、わかったわ。三日後、

パラダイス・ゲートね・・・。》

と、言っていた。


’’パラダイス・ゲートって・・?

何だ・・・’’

と、思ったが、通話が終わったので、

元気良く、

「帰りました。」と、部屋へ戻った。


 すでに美月は、裸体にバスタオルを

巻いて、身体を拭(ぬぐ)っていた。


「ありがと。」

オレが、買ってきたお菓子などを受け取った。


 ほのかに薫るシャンプーの匂いが

鼻孔をかすめた。







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