第24話:味気ない部屋

 それでも口紅のトコを舐める

ように舌を這わせた。


 ああ・・・、間接キスだ!


そう思っただけで、興奮してきた。

股間のファントムはギンギンにセット

・アップしていた。


 なんて美味しいんだ。

そもそも水なんか、味はしないはずなのに

スゴく甘み感じた。


「あ~、悪いけど、汗、流すわね。」

凛はバスルームの方へ向かった。


「あ、はい・・・、ボクは、ここに

居ていいんでしょうか。」

ビンビンになった股間が気になり、

足を組んで誤魔化した。


「何、言ってるの。ずっと居ていいわよ。」

そう言って、バスルームへ消えた。


 ボクは、気を紛らせようと部屋を見回した。


 どう見てもビジネスマンの部屋の

ように味気ない。


 ただ芳(かぐわ)しい匂いだけは、

女子のモノだ。


 香水をふんだんに使ったのかも

しれない。


 部屋を散策したが、目ぼしいモノは

見つからない。


 机の引き出しにも簡単な筆記用具しか

入っていない。

 まるで、モデルルームのようだ。



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