第3話何故俺にチートがないのか

 俺の恥ずかしい昔話はここら辺で終わっておこう。


白ひげジジイがモゴモゴ話始めた


「勇者様、私はリヴンヘイム王国国王『アーディナル・ヘルヴ』であります」


 なるほど、コイツかこの俺をこんな所に召喚しやがったのは。

 まぁ勇者として召喚されたとか言う俺の予想は大体当たった訳か。


「勇者様、お手数ですが手を出して下さいませぬか?」


 何をするか検討はつかないがとりあえず手を出してみた。

 ジジイがまたモゴモゴ喋りだした。



「ステータス・オープン」 



 おい、普通だな!と思いつつ俺の目の前にあるステータスを見てみる。

 

 加藤颯太


 職業:勇者

レベル:1

体力:30

格闘力 :30

魔力:30 ( mp60)

スキル:無し



は?......


勇者とかってチートとかないの?

ステータスオール30がどのくらいか分からんが絶対弱いだろ......


 いや、落ち着け加藤颯太。

 だいたいあんな召喚のされ方で俺にチートがあるわけないだろ......


 試しに近くの女性のてを触ってステータスを開いてみる。


 アナスタシア・コーデン

 

 職業:貴族

 レベル:36

 体力:2698

格闘力:1265

魔力:1982 (mp 3946)

スキル:aランク召喚魔法

     cランク炎熱系魔法


 俺よりこんな箱入り娘の方が強いのか!と考えていると、


「何してるのよぉぉぉ」


 そう言って彼女は俺に平手打ちをしてきた。



 


 







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