心中水没


 体が重い。

 力が入らずピクリとも動かない。

 

 目を開けると私は水の中に居た。

 上は光が射してるのか明るい、けど段々周りは暗くなっていく。

 

 下に下にゆっくりと沈んでいく。

 怖いとか苦しい気持ちは無く頭はひどく冴えていた。


 目を瞑ると色々と頭に浮かんでくる。嬉しいこと、悲しいこと、楽しかったこと。

 想い、思い、重い、スゴくオモイ。

 水中にオモイが沈んでいく。


 

 閉じた目をもう一度開くといつもの白い天井が目に入った。ここは水中では無く私の部屋だ。私はスゴくスッキリした気持ちでベッドから起き上がった。

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