君色magic
僕という人間を一言で表すなら『無感情』と言われるだろう
僕は人が怖い、周りが恐い、だから誰とも関わりを持たずに人生を過ごしていた。
ある時から僕は周りから『ロボット』と言われるようになった。
別に心が無いわけがないただ心の扉を開かないだけだ
ある日、一人の女の子が話しかけてきた。
僕は関わりたく無い一心から無視をしたり時には逃げたりもした
でも彼女は必要以上に追いかけくる。
僕はついに降参して話を聞くことにした
すると彼女は友達になりたいと言い出してきた。僕は意味が分からなかった
次の日から彼女は毎日来た。
最初は屋上に連れてかれてた
彼女は手を広げて町を見ている。
僕も誘われたが僕は拒否した
次の日は彼女行きつけの喫茶店に行ったり
たまに教室で彼女と話したり
いろんな所に誘われてはいろんな話をしたり遊んだりした。
しまいに僕は彼女に心を開きかけていた
彼女の目にはどんな景色が見えてるのか、僕と違いカラフルに色付いてると思う
僕も彼女が見ている景色を一緒に見たくなった。閉ざした心を彼女がだんだん壊してくれた
感情をあまり出さなかった僕は彼女の前だと色々出せた。彼女が笑うと僕も嬉しくて笑った
彼女は僕に魔法をかけてくれた。閉ざしていた扉を開いてくれる。信じさせてくれる魔法を
僕は夕暮れ染まる帰り道、彼女に聞いてみた
「何で僕と友達になろうと思ったの?」
彼女は僕の前を少し前に進みながら線路の手前で立ち止まり笑顔で何か呟いた
彼女の声は電車の音でかき消される
僕は走りながら何て言ったのか聞くと彼女は「二度はいわなーい」と笑顔で僕から逃げる
僕は彼女を追いかけた。踏み切りを越えるとトラックが僕の前を横切る。
次の瞬間、大きな音と一緒に僕の目の前に居た彼女は消えていた。
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