第14話「時には、休息も必要です(1)」
俺とテオはダンジョンへと潜ることに決めた。
選んだ行き先は、『
ゲームにおいては、エイバス近くの山の
全10階層とダンジョンの中では比較的階層が少ないほうだ。また強力な魔物や、対処が面倒なスキル――例えば魔術系スキル・状態異常付与系スキル等――を使う魔物も出現しない、冒険初心者向けのダンジョンとして知られている。
そのぶん大したドロップ品なども出ず、ある程度高レベルの冒険者には全くメリットがないので、そもそも初心者以外は潜ろうともしないのだが。
ちなみに現在の俺のステータス――偽装なしのもの――がこちら。
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名前 タクト・テルハラ
種族 人間
称号 勇者、世界を渡りし者、神の加護を受けし者
状態 健康
LV 2→7
■基本能力■
HP/最大HP 78/29→39+39
MP/最大MP 54/16→27+27
物理攻撃 12→24+34
物理防御 4→ 9+24
魔術攻撃 6→16+16
魔術防御 4→ 8+23
■スキル■
光魔術LV1、剣術LV1、能力値倍化LV5★、
■装備■
手作りの片手剣(物理攻撃+10)、ミスリルバックラー(物理&魔術防御力+15)、布の服、革のブーツ、ある旅人のマント
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【防御LV1】は、初日の剣術練習の最中に新しく習得したスキルだ。
習得条件は「攻撃を回避したり、武器や盾で受け流したりに一定回数以上成功すること」であり、習得していると武器や盾での受け流し&ガード・回避が成功しやすくなる。
なおパーティを組んだ際、既にテオへは偽装していない状態の“本来の俺のステータスおよびスキル”を開示済み。
ただし【攻略サイト】や【神の助言】に関しては、
テオに色々と聞いてみた結果、ダンジョンに関しては、現実とゲームでそこまで大きく差異が無さそうだと分かった。
ゲーム内で『小鬼の洞穴』を危なげなく
そしてテオの提案で、翌日は訓練を休んで丸1日を準備にあてる日とし、翌々日の朝にダンジョンへ向けて出発することになった。ダンジョンは攻略に時間がかかり、また途中でトラブルがあってもすぐに外に出られない場合が多いからだ。
いくら初心者向けの比較的やさしいダンジョンとはいえ、攻略にどれほどの時間がかかるか、そして何が起こるのか……。
……先が読めない以上、しっかり準備をするに越したことはない。
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