入浴
私は幼い頃お風呂に入るのが好きだった。
今は湯船にお湯をはってつかることはない。
そもそもシャワーさえ億劫だ。
今の私にとって入浴はリフレッシュタイムではなく単なる作業だ。
運良く休みが続いた日は続いた分だけ入浴はしない。
最後の日にシャワーを浴びると1回の洗髪では油が十分に落ちないから2回行う。
シャワーを浴びるとそれまでの皮脂が洗い流されるためか、肌がかさかさになる。特に鼻のあたりが顕著で日焼けして皮膚がめくれているような状態になるのだ。
こうなったときは、いつも周りの人にバレていませんようにと願っているが、おそらくバレているだろう。いや、私の顔をそこまでマジマジ見る人もいないだろうから、バレようがないか。
もともと油の量が多いためか、頭だけではなく体全体がギトギトするようになるし、匂いも出てくる。
過去の自分からは考えられない不潔さだ。
あろうことかその状態でコンビニに出かけることもある。
もちろん深夜でできる限り人目のつかない時間帯を選んで入るが。
コンビニの店員さんには申し訳ないとは思っている。そんな人様に迷惑をかける存在であるという自覚が、さらに私の心を蝕み、なおさらシャワーへの足が遠のいてしまう。完全に悪循環である。
今のところは、何とか会社へ行く前はシャワーを浴びることができているが、いつかこれさえもできなくなるときが来るかもしれない。
そうなればいよいよ会社を辞めて実家に引きこもり、子供部屋おじさんになることを考えなければいけない。
子供の時分からすると考えられないことだ。
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