踊り明かす

夜明けまで

夜明けまで踊りたい

夜、暗闇の中で

何も考えず、ただひたすら踊る

何がいいとか、悪いとかそういうことは思わずに

世間とか、社会とかそういうことも考えずに

誰も見ていない真夜中で

月もない、雲に覆われた暗い空の下で

ひたすら踊り続けたい

その時の私はとても幸福な顔をして居るのだと思う

まるで、私一人が世界にいるようで

あとは知らないと言いたげな顔でいるのだろう

本当に、幸せそうな顔をして

そして、とても自己中心的で

男を惑わすような女に変身しているのだろう

やがて朝が来て

私は踊りをやめる

その時私は酷く憂鬱な顔をして居るのだろう

ああ、なんてこと。

今日も朝が来てしまった