1章 ドラグニカ王国

第10話メイドのティーナさん

目が覚めると俺は知らない部屋のベットで寝ていた。

えーと俺はどうなっているんだっけ?

自分の状況を整理してみる。

確か...『魔女狩り』っていうのに巻き込まれて...

そうだ!首輪!

ってアレ?首輪がなくなっている。


「なんだ...ただの夢か...」

「...お目覚めですか」

「うわっ!」


ベットの隣を見るとまさにメイドと呼ぶにふ

さわしい女性が椅子に腰掛けていた。


「驚かせてしまい申し訳ございません、

本日付けでシュン様のメイドとなりましたティーナと申します。」


髪は茶色のショートで少し細くて綺麗な目がとても印象的だ。

服装は黒をベースとしたゆったりとした感じのメイド服を着ており、スカートの黒と白のフリルそして、所々に散っている金が高貴さを醸し出していた。


「うーむ 、素晴らしい」

「は?」

「いや、なんてもないです。すみません」

「はぁ...」

いかんいかん、初対面で嫌われるところだった。

「お目覚めでしたら、お着替えをして頂きたく存じます。」

「あ、すみませんそうします」

.......................................................................................................................................................................................ん?

「あの、此処って何処ですか?」

「ここは、ドラグニカ王国の王宮でございます。」


夢じゃなかった!?


「え?なんで俺こんなところに居るんですか?」

「申し訳ございませんが、国王との面会があとに控えております。早めに支度をおこなって下さいませ」

「俺ここの服の着方知らないんですけど」

「そうですか...仕方ありませんね」


ティーナさんが服を持ちながら近づいてくる。


「あの、ティーナさん?冗談ですよね?」

「すぐに終わるので大丈夫ですよ」


え?ちょっと待っtぎゃぁぁぁぁぁ


・・・


「...もうお嫁に行けない...」

「...ただのお着替えでここまで抵抗されたのは初めてです...」


そう言うティーナさんはどこか疲れている顔付きで俺を面会の場所まで連れていく。

ちなみに俺の服装は黒をベースとしたスーツに似ているものだ。胸元に付いている縄が非常に存在感を示している。


「では、私はここで」

「え?どうしてですか?」

「ここから先は、特別な身分の者しか入ることを許されておりませんので」


つまり、ここからはお偉いさんたちの巣窟というわけだ

俺は生き延びる!なんとしてでも!


そして向かった先で見たのは、女性だけで全ての議論が行われている光景だった。

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