第5話忍び寄る悪意
グレーウルフはもう目の前まで接近していた。
とりあえずコイツを拘束しなければならない
僕はすぐに拘束の術式を唱え始める
「我が命を糧として命ズル。彼の者に永遠なる苦痛を与える鎖を呼び起コセ」
ジャラララ!! ガシャン!!
「ギャァァァア」
鎖がグレーウルフを突き刺し、動きを封じ込める。
しかし
「グルルルル ギャウ!」
周囲を闇が覆い隠し始めた
まずい!魔法を使うのは止めなければならない
...しょうがない。
イケニエをつかおう
僕は僕をここまで運んできた大きな鳥に触れると『命等価交換』を発動する。
そして鳥を近くに落ちている剣で殺した。
・・・
気がつくと俺は血だまりのなかで倒れていた。そばにはでかい鳥が寝ている。
何が起きたんだ!?
「おい、坊主スゲェな。あんな魔法見たことねぇよ!」
さっきのオッサンが俺に話しかけて来る。
「一体何が起きたんですか?」
「お前が倒したんだろ!スゲェよ!これが魔女狩りのスペシャリストなんだな!」
俺が倒したのか?このバカでかいオオカミを?
「ちょ、ちょっと待って下さいよ!全く身に覚えがないんですけど」
「そんなに隠すことないだろ?まぁ事情があるなら深く聞かねぇよ」
何が起きたのかよく分からない
取りあえず状況を整理しよう。
とその時だった。
虚無感が急に襲いかかってくる。
つらい
イタイ
クルシイ
モウ モドリタクナイ
俺は意識が遠のいてゆくのを感じた。
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