誰も知らない詩-ウタ-
いつだって終わりを探してたよ
この不毛な時間に
終止符を打ちたくって
なのに僕は
誰かが見せる
甘い夢を見てた
いつか僕も
昔見た美しい物語みたいに
光を掴めるんだと
何度も何度も
僕に
幻をみせる
でもそれは
幾度
手を伸ばしても
掴めない
僕を嗤うように
それは遠くで
輝いている
もう分かったんだ
二度と届くことないって
もういいんだよ
生まれてきた意味なんて
はじめからない
そう気づくのに
僕が遅すぎただけなんだよ
でもね
それでも僕は
光を美しいと思うよ
この世界を美しいと思うよ
たとえ僕が
この世界に何の意味も持たないとしても
今はただ
その輝きを見ていたい
だから
僕はいつだって
光を探すんだ
心は空っぽのまま痛むけれど
あともう少しだけ
ここにいるよ
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