夕焼けは虹色に


 鏡張りのビルが

 夕日に染まる

 七色のひかり

 遠くから聞こえて


 孤独な影を映す


 細い枝が

 突き刺す風に揺れる


 たとえハリボテでも

 そのなかに答えを探してる

 太陽はどこにいるの?

 きっと、その答えは

 誰からも返らない

 誰も知らない


 寒いよ、

 ひかりは見えるのに

 熱はここには届かないから

 僕の指先に滲む痛みも

 向こうには届かない


 でもきっと

 僕はその姿を目で追って

 限りある腕を伸ばして

 灯のもとに走っていく


 近づきすぎて

 この身が燃えて、消えてしまうと

 誰が言っても


 僕は行くよ


 すべての寂しさが

 すべての痛みが

 すべての僕が

 そのためにあると分かったから

 いつか届くと知ったの

 届くために生きてると知ったの


 届く前に燃えてしまっても


 僕はここにいる


 あなたが魅せるくれるもの、溢さないように

 赤もオレンジも、紫も

 ぜんぶ分かってるよ


 僕はここにいるよ

 いつかあなたがそう知ってくれればいい





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