いつかセカイの終わりで -Planetes-


 いつかセカイが終わるとき

 あなたのそばにいるのは

 誰でしょうか


 僕でしょうか

 あの人でしょうか



 答えなんて分かっていた

 届かないと分かっていても僕は


 まだここにいる


 白い月を見つけた

 あの場所に



 限りしらない

 そらとうみが

 あの日と変わらずに

 そこにある


 セカイは一度壊れていったのに

 この青は

 変わらないままで


 

 どうして

 手を離したの?


 

 終わることない

 問いが

 僕を責め続ける


 もう何も流れないはずの

 瞳から

 あめがおちていく



 本当は

 離したくなんてなかったよ

 本当はずっと……

 一緒にいたかったよ




 分かっているよ

 叶わない願いだってこと


 一度だけでいい


 いつかセカイの終わりで

 あなたの手を取って

 星がおちるころ

 あなたの盾となり

 最後を迎えられるなら



 “このときを永遠にしよう”

 あなたの側で

 時を止められるなら


 なんてしあわせなんだろう




「これからはずっと一緒にいよう」


 目の前にあったのはあなたの微笑み


 ……叶わないな。

 それは僕が言いたかった言葉なのに



 いつかセカイの終わりで

 最後の最後

 僕とあなたは“永遠ほし”になった


 -Planetesプラネテス-

 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る