星がおちるころ -Planetes-
ほしがおちていく
すぅっと孤を描いて
それは
いつか映画で見たような
きれいな彗星だった
空に星が幾重にも流れていく
まるで雨の日に窓ガラスをつたう
雨の滴みたい
きらきらきらきら
今日の空は
泣きそうなくらい
うつくしい
星がおちていく
空を突き破って
星は無事に着地した
あなたの手を引いたのは
いつぶりだろう
星が落ちてくる
僕たちはどこまで来たんだろう
近づくなにかの終わりのなかで
僕は何度も何度も
あなたの温度を確かめた
きっと終わりはすぐそこ
分かっていても
僕たちは走りつづける
僕たちはどこまで行けるんだろう
この先に何があっても
この先に何もなくっても
僕たちに残されたのは
このときだけだ
もう何も残されていないなら
いっそ、このときを永遠にしよう
僕がそう言うと
振り返った僕に
あなたは優しく笑いかけた
絶えない星の雨のなかで
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