罪人
この空に雪が降ってたらいいな
少しだけ、そう思ったよ
雪が降ってたらね、
あなたがここにいる奇跡を
もっと感じられるから
だけど
雪は降ってくれない
ただ空は寒いだけで
いいんだよ、これで
僕の前にあなたがいる
それだけで奇跡なのに
それだけで良かったはずなのに
かじかんだその手に
僕は手を伸ばすことはできない
ねぇ、教えてよ
躊躇いがちなその笑みの、
理由を教えてよ
何を考えてるの?
どうしたらあなたは僕に
本当の笑顔を見せてくれるの?
届かないよ
何もかも
届かないのに
無くせない
この気持ちを
他の人に笑いかけないで
僕だけを見ていてよ
この感情に
美しさなんてない
美しいものなんて一つもない
こんな感情しか抱けない
僕は
きっと
ただあなたの幸せを祈れればいいのに
そうなりたいのに
僕の心は
あなたに傍にいてほしいと
叫ぶ
あまりに傲慢な罪人だ
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