また明日


  「また明日ね」って

  あなたと指切りした。


  ばいばいって手を振りながら帰っていくあなたを、

  僕は手を振って、ばいばいって言った。


  また明日も。


  土埃を体中に纏って、どろんこになりながら遊ぶんだろうな。


  日が暮れたら、「また明日」ってまた指切りして、


  僕はあなたの背中を見送るんだろうな。


  僕は何の根拠もなく、ただそう思っていた。


  この日々が僕の当たり前で。


  この日々がなくなってしまうことなど、

  想像することもなかった。




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