第83話 暮れゆく秋の日
ぼんやりかすむ山際
容赦なく吹き付ける風
舞い落ちる葉をキレイだと言う
唇に嘘はなくて
寂れた公園のベンチ
薄明かりにゆれる影
折り重なる雲の切れ間から
覗くのは光か雨か
なんてことない秋の景色に
こんなにも揺さぶられるのはなぜ
冷えていく指先が
縋るように絡み合って
ほんの少しのぬくもりを
そっと分かち合うように
その存在を確かめる
静かに暮れゆく秋の日に
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