とりとめも無くあふれ出す ~はじめの第一歩~

マフユフミ

第1話 求めるモノ

こんなにも群れて

自分押し殺して

誰かと同じでも

逃れられない孤独


すました野良猫

その気高い魂に

濁った涙は

止まることを知らない


いつの間にかこの手は

あがくことを止めてしまった

薄汚れたチリばかりが

掌の中でうごめく


暮れていく町並みに

取り残された弱い僕は

ただひたすら求める

一人で立てる勇気を

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