お兄ちゃん!それ、だめ!!

@channmaru

第1話 レオンside

『お兄ちゃん〜!お兄ちゃん!れいなね、将来お兄ちゃんと結婚するの!』


『じゃー僕も将来のお嫁さんはれいなだけだからね。』


『うん!約束しよ!!』


『うん、やくそく。』


バタン____。


「いってぇ...」朝の目覚めが最悪だ。ベッドから落ちた。

「てか、なんだ今の夢...あれ?なんか濡れてる」そっと頬を撫でるとそこには涙が流れていた「なに夢見て泣いてんだよ、俺。」


「レオンー?あなた起きてるの?それとなんか大きい音したけど大丈夫なの?」と下の階から母のスーパーウルトラボイスが耳に届くのである。

「あぁ、だいじょうぶー」と俺の眠そうな声。

さてと、そろそろ準備でもしますかぁ〜新学期早々遅刻したくねーし。そして、早足で下へ降り朝飯を食べる。


「さっきの大きい音はなんなの?」と首を右に曲げながらきく。

「あぁ、気にしなくていいよ。ただベッドから落ちただけだから。」

「本当に〜?」とめを細める「どっかの女の子を家に連れ込んでベッドで一緒に寝たりしてないのぉ〜?」なんていう親なのだろう...そんなアニメみたいな話があれば体験したいものだ。

「違うに決まってんだろ。アニメの世界なんかじゃあるまいし。」ちょっと強く言い過ぎたかな?母がすごくしょんぼりとしていた。

「あら、そう。あなたもそろそろ彼女作らないの?もう高校生じゃない。」

「そんなのどうでもいいだろ。作る気ないんだから。てか、れいなは?」

「あの子ならまだ寝てると思うわ。呼んできてくれない?」

「あぁ、いいよ。」


箸を置いて、早足で二階にある玲奈の部屋へと向かった。


コンコン_____。


「おーい、れいなー?起きてんのか?」


コンコン_____。


「早く起きろー遅刻するぞ?」


ガチャ。


「うっさいなぁ〜。少しは寝かせてよ」と不機嫌そうな声を上げる。

「あぁ、ごめんごめん。でも遅刻するから早く着替えて下こいよ?」

「はいは〜い」寝間着で登場とは...しかもすごく可愛いフリフリ...肌も白いし、どうなってんだ?これ。すごくドキドキする...。

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