170724「私の命はおいしいですか?」57

 気が付けば、焚火はいつしか小さな火種になっていた。焦る青年の目の前で火種にフクロウが止まると、火はフクロウを燃やし立ちどころに勢いを増した。

「私の体は暖かいですか?」

 首肯する青年の腹の虫を聞きつけたのか、一羽の兎が火に飛び込んだ。

「私の命はおいしいですか?」

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