170703「捕らえたつもりの君に教えましょう」36

「追いつめたぞ!」

 良く知る濁声とともに私を数十の銃口が囲んだ。

「少しでも動いた瞬間、貴様は蜂の巣だ」

 人垣を割って警部が私に近づく。私の手首に銀色の手錠がまわされた。

「捕らえたつもりの君に教えましょう」

「何!?」

 驚嘆の声を引き金に、周囲を閃光が包んだ。

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