天の光 地の光

イメージに描くのは静かな夜

ほのかなほのかな心象風景

小さな灯りが暖かくて

光の漏れる窓が暖かくて


僕は外を歩いてる

ざしざしと雪道を歩いてる

見上げると今にも落ちて来そうな星空

星の瞬きが金属音を放っているように見えるほど


どこに向かうのかって?

心の映像に目的地なんてないんだよ

ただずっと歩くだけ

歩く事自体が目的だから


窓から漏れる小さな光

ああきっとそこにはささやかな幸せが

暖かい思い出が絶賛生産中なんだろうな

そんな事を思うだけで何だか楽しくて


人々の笑顔が小さな明かりを灯していく

お日様も沈んでこんな暗い夜だけど

見上げればお星様がきらめいているし

視線を下げれば家々にそれぞれの幸せの光たち


そうだね きっと小さな不満とかあるだろうけど

帰る場所があるってそれだけで救われるんだね

こんな静かな夜だけど

深々冷える冬の夜だけど


イメージの中で僕は歩き続けている

暖かな窓の光の数を数えながら

いつか幸せが満ち満ちて

幸福の光が世界中に溢れるといいな


ざしざしと雪道を歩いていく

足跡がずっとずっと残っていく

ずっとずっと一人で歩いていく

それは静かな静かな夜のイメージ

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