精霊たちのお仕事

空から精霊たちが降りてくる

見えない目でじっと見つめてる

何か分からないけれど

確かに感じる不思議な気配


芸術家たちにはきっと見えていたんだろうね

純粋な心で

ピュアなハートで

穢れなき魂で


猫がどこかを眺めている

そこにはただの虚空があるばかり

ねえ 何が見えているの

こないだ死んだお姐さんが遊びに来てるの


役目を終えた生き物が次に向かうのが空の彼方なら

この空には膨大な魂たちがひしめきあっている


あの大きな雲の上には天国があるの

それともみんなお星様になってしまったの

お坊さんのお経を聞いたらそこに向かえるの

今しがた蟷螂に食べられた蝶々も旅立ったの


僕は何も知らないよ

でもいつかは知る事になるんだね

少し怖くて でも少し期待して


精霊たちは命を繋ぐお手伝い

みんなに愛を届けてる

気付かない想いを気付かせてあげるお手伝い

ほら 何か突然分かっちゃう事ってあるでしょう


あれはみんな精霊のおかげ

世界中に気付きの恵みを与えている

心を静かにして感性を開放したら

そうしたら感じるくらいは出来るかも


空からやって来る精霊さん

僕には見えない精霊さん

いつもいつも有難う

愛を気付かせてくれて有難う


いつかちゃんとお礼を言いたいけれど

今は心の中で感謝の祈りを捧げるよ


世の中まだまだ愛に気付かない人ばかり

見えなくてもまだ感じられるなら

そう言う人が増えていくなら

きっといつか――夢見た未来が――

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