見守るまなざし

どこまでも続く空に

どこまでも伸びていく雲

遠く山は遥か

遠く海は遥か


どこまでも優しい世界に

人はいつまで甘えるつもりなのだろう

限界が近付き悲鳴を上げていても

人はいつまで気付かぬ振りをするのだろう


時は待ってはくれない

時は容赦しない

時は過去から現在未来へと因果を導く

それはただひとつの例外もなく


遥か彼方の銀河を眺める時

一体いくつの文明が生まれ滅びたのかと

長寿の惑星ですら永遠ではない

この大宇宙そのものすらそうではない


どこまでも広いのはいつか繋がるから

過去の自分が現在の自分を創る

現在の自分が未来の自分を創る

そうして繋がっていく


今日見ている空は明日見る空に繋がっている

ぐるぐる回って元に戻っていく

永遠も一瞬も同じ事

ただの表れの違い


すべてはひとつ

元々ひとつ

枝分かれ株分けしても

辿り辿ればみな懐かしい


親の親の親の親…

たどり着く先には

いつもいつも無償の愛で見守ってくれている

あの空の上から見守ってくれている

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