寂しい夕暮れ

ひゅるり

風がないてる

またひとつ寂しくなって

そこは刈り取られた田んぼの前

カラスが一人じっとしているよ


西の空が焦げていく

思わずその方向を眺めてしまう

いつの間にか冷気がそこまで来ていた

思わずくしゃみをひとつこぼしたよ


秋の夕暮れは特に寂しくて

これからもっともっと寒くなるから

それを思うと余計に寂しくて


夏の間お日様の恵みを沢山蓄えて

またひとつ果実となって落ちていくね

段々と冬支度が進んでいくね

葉っぱたち いつの間にか色付いていく


さっきのカラス 目を離した隙に消えていた

暖かい家族の元に帰ったのかな

そろそろ温かいメニューが美味しい季節です

帰ったらなべとかちょっといいかもね

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