秋雨の音
しとしとと
しとしとと降る秋雨や
心の中にも染み入りて
やがて夢へと導くは
ああ何て優しき計らいか
風神雷神穏やかに
今はただ雨音ばかりが響くなり
優しい波長で響くなり
怒りも静まり言葉少なく
天を見上げれば暗く
地を見つめれば水たまり
しとしとしととしとしとと
誰が外を歩こうか
この雨の中静かに時は過ぎていく
一日がゆっくりと過ぎていく
カタツムリやナメクジは元気だろうか
葉っぱの上を泳いでいるだろうか
しっかり閉じた窓からは何も伺えず
しっかり瞑ったまぶたからはまるで瞑想のように
いつしか何もない迷宮を泳ぎ始める
ああ、雨音たちよ、しずくたちよ
昔見た懐かしい場所へ私を導いておくれ
どこまでの世界が広かったあの頃まで
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます