創作論のメモ

第1話:「最愛の子ども」松浦理英子

 松浦理英子が5年ぶりの新作を発表したそうで、日経新聞の夕刊にインタビューが載っていた。

 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO17552430S7A610C1BE0P00/


「大人に嫌われる少女の姿、文学の中ですらこれまで見捨てられてきた少女の魂をこの作品の中で生かしたい思いがあった」


「書いていない時間も、すべてを文学として見ている」


「作品が読者に理解されるかどうかは気にしていない。小説とはただ、一つの物、一つの光景、一つの響きのように世の中に現れればそれでよいと思っている」


 という発言が印象的だった。


 特に最後の、


「小説とはただ、一つの物、一つの光景、一つの響きのように世の中に現れればそれでよいと思っている」


 は、評価やレビューが気になる身としては、心に刻むべき言葉である。

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