第26話 月パート 半魚人学校

今回から太陽パート、月パートと交差して話が進みます。

 サブタイトルの始めに太陽パート、月パートと書くので1つのパートの話を一気に読むか、二つのパートを交差して読むか、ご自由に楽しんで物語をお楽しみください。

 それでは、はじまります。







午後1時45分

???・?????


サンスー「…ハッ!ここはどこアル?」


 十代にも三十代にも見えるチャイナ服を着た数学教師、壱弐参四(イーアル・サンスー)は目を覚まして辺りを見渡す。

 辺りは暗闇に覆われ、今自分が寝そべっている床すら闇色に同化している。

 しかし自分の周りに三十名程、自分と同じように生徒達が横たわっていた。

サンスーが急いで確認すると、彼等は死んでいる訳ではなく、ただ気絶しているだけだ。

 サンスーは少しだけ安堵の表情を浮かべたが、すぐに緊張を取り戻す。


サンスー「…ここはどこアル?確か最後に覚えているのは、授業が終わると皆気を失っていて、私の頭の上に一メートルはある大きな蜘蛛が乗っかってきて、それで…」

「あら?目が覚めたのね、良かったわ」

サンスー「!!」


 不意に女性の声が暗い空間内に響いた。

 サンスーが振り返ると、そこには黒い着物を着た女性が立っていた。

 暗い空間内なのに、黄金色のイチョウの模様のおかげで姿が見えない事は無かった。  

 サンスーは一瞬でこの女性が私達をこの変な空間に引きずり込んだ張本人であると理解した。


サンスー「貴方はだれアルか!?何故私達をここに連れ出したアル!?早く元の場所に…!」

果心「まあまあ、落ち着いて。

 貴方がもどりたいのは、ここの事かしら?」


 果心は右手を宙に向けてパチンと鳴らす。

すると突然、ドライブシアターの幕のように空に学校の映像が映し出される。


サンスー「わ、私達の学校」

果心「今あそこにはある魔術が施されている。太陽をご覧なさい」


 映像が少し上に上がり、太陽の姿が映し出される。しかし、その太陽は明るくなかった。

 光り輝いている筈なのに、太陽が何か大きな丸い物体に遮られ、まるで日食のようになっているのだ。


サンスー「な、何アルか!?まだ日食の時期じゃないはず」

果心「あれが魔術『月の食卓、太陽を食す』よ」

サンスー「魔術? 何アルか?それは」

果心「あの魔術はね、漆黒の龍が太陽の光を遮り、人工的に日食を作り出す」

サンスー「…それだけアルか?」


 嫌な予感を覚えた彼女は果心に問い掛ける。 もし本当にそれだけならこんな場所に自分達を閉じ込める訳が無いのだ。


果心「当然。

 あの日食が輝いている間、二つの力が作用される。 一つは日食の光を浴びた者はあらゆる邪の力を増幅させるのよ。その結果…」


 果心がパチンと指を鳴らすと、学校の映像の横に別の映像が映し出される。

 そこには学校の制服を着た半魚人が校庭を徘徊していた。


サンスー「ひ!?」

果心「彼等は先祖に怪物の血が含まれていたのね。それで姿が魚人化した。

 …ただそれだけのこの学校の生徒よ」

サンスー「あ、あれが生徒…!?」


 サンスーは口を閉じて映像を睨みつける。  

 緑色の肌をした魚の顔をした化物。

 あれが、自分が勉強を教えた生徒なのかと目を疑う。


果心「…ちなみに、その怪物の血、あなたの体の中にもあるわよ。後ろで寝ている生徒もそう」

サンスー「え!?」


 サンスーは思わず自分の右腕を見つめる。

 しかし何も変化はない。


果心「安心しなさい。ここにいる限り、あの魔術の影響を受けることは一切無いわ。それでも戻る?」


 果心はフッと笑い、サンスーは対極に顔をしかめる。ここにいれば安全、というのは逆に、ここから出れば怪物になる、という事に繋がるからだ。


サンスー「…そうアルか。

 じゃああの魔術のもう一つの力は?」

果心「ああ、あれはこの魔術のメインの力よ。

あの太陽を遮っている漆黒の龍が、体の端から少しずつ金色に輝くの。

 まるで新月が少しずつ満月に変化するように」


 果心は最後の部分だけ、惚れぼれするようにゆっくりと語る。サンスーは顔をしかめたまま、無言で続けるよう催促した。

 果心はフッと、狂気を含んだ笑みを浮かべる。


果心「そして完全に金色に輝くと、あの龍は太陽から離れ日食の結界にいる物全てを破壊するわ」

サンスー「な、何だって…!」

果心「完全に輝くのは、日が沈み月が浮かぶ時だから…あと五時間」


 果心は再度、太陽の映像に顔を向ける。

 そこには龍の右下の部分がほんの僅かに、金色に輝いているのが分かった。果心は笑みを浮かべたまま喋る。


果心「あと五時間で全員死ぬ」

サンスー「・・・・」


 サンスーは何も言わずに殴りかかる。

 しかし、果心は映像の方を見つめながら呟く。


果心「無駄」


 ごきっという鈍い音がサンスーの目の前で響く。

 サンスーが果心の顔面目掛けて殴った拳が、宙に浮く岩に遮られたからだ。よく見ると、周囲に同じような岩が幾つも浮いている。


サンスー「!!」

果心「これは私の魔術の一つよ。常に私のそばで私を守ってくれる」

サンスー「な、何でこんな事酷い事するアルか!?この学校の人達が貴方に何をしたというアル!?」


 血がにじむ右手を抑えながら、サンスーは叫ぶ。果心はサンスーをチラリと見た。


果心「あら、ここまで親切に教えてるのに分からないの?恨みつらみでこんな面倒な術やるわけないじゃない」

サンスー「じゃあ、なんで…」

果心「そんなの、不老不死の研究のために決まってるじゃない」

サンスー「………は?」


 サンスーは思わず間抜けな答えをした。

 果心は再び映像に視線を戻す。


果心「この学校の校長、K・K・パーはね。『怠惰』を希望に変える研究をしていた。

 一生汗水流さずに餅を食べたり、バックギャモンで遊びながら生きる方法。

 それを彼は五十年かけて研究し、ついに答えを見つけた。そしてその方法を彼等に、生徒や先生達で試している」

サンスー「わ、私達に!?」

果心「あと五時間後、龍が学校を破壊する。

 しかしパーの実験が成功なら、あいつらは不老不死だから死なないでしょう。

 失敗なら魚の姿で死ぬけどね」


 果心は今度は魚人の方に目を向ける。

 魚人達は何かをブツブツ呟きながら校庭を歩いていた。まさか、あれが不老不死の正体だとでもいうのだろうか。


サンスー「く、狂ってるアル…!!」

果心「…」

サンスー「今すぐ校長に逢わせるアル!! 私を校長室に」

果心「黙りなさい」


 果心がサンスーを睨みつける。

 ただそれだけなのに、サンスーの心臓が素手で掴まれたように萎縮する。


サンスー「ガッ!!」

果心「貴方はまだ自分の立場が分かってないようね。 

 ねぇ、貴方が何故ここにいるか分かる?何故こんな話しを聞けていると思う?

 何故貴方の後ろで生徒達が寝ているか、分かってる?」

サンスー「…!!」

果心「それは貴方がこの実験の観察者だから!私達の実験の結末を世界に広めるのは、貴方だけだから」

サンスー「!?」

果心「パーはこの実験が終われば私達の所に身を隠す。私はこの実験を世界に伝えたいけど、そのために日のある世界にでるのは嫌なの。

 この実験の結末を伝えられるのは、日のある世界で生きる貴方だけなのよ!」

サンスー「…!」


 サンスーは自らの胸を抑えながら果心を睨みつける。言葉を出したいが、果心の目を見ると苦しくて何も喋れなくなる。

 しかし、あの学校で生きるものとして、彼女から目を逸らす事は許されない。


果心「そう、それと…少しは私に感謝したらどうなのよ?

『怪物にならなくて良かった』と。『実験に巻き込まれなくて良かった』と。『生かしてくれてありがとう』と!教師の癖にそんな事も解らないの?

この恥知らず!」

サンスー「…か……」

果心「なあに?何て言ってるの?もっと大きな声で喋りなさい!」


果心は一歩近寄り、周りの岩が敵意を出してサンスーの周囲をぐるぐる回る。


サンスー「だ…れが…言う…か…!」

果心「!」


 果心が初めて顔をしかめる。 胸がバラバラに裂かれそうな苦しみに耐えて、サンスーは言葉を紡ぐ。


サンスー「と…め…て…やる…!!

 こ…な…ふざけ…た…の…は…と…め…て…」


 サンスーは苦しみながら果心に少しずつ近付く。果心の周囲に浮かぶ岩がサンスーの前に浮かび、サンスーを止めようとする。それでもサンスーは止まらない。

 果心の行動を止めようと、一歩ずつ近付く。

 果心は彼女を睨みつけていたが……不意に、フッと笑った。


果心「それでいいのよ。じゃあね」

サンスー「………え?」


 フ……と、果心は姿を消した。

 全く突然に、彼女は姿を消したのだ。

周囲の岩も消えている。

 それと同時に、サンスーの胸の苦しみも取り除かれる。暗闇の暗闇の中に、サンスーは一人、取り残された…。


 と思ったら、暗闇の空間に学校中の映像が映し出された。


サンスー「!」


 その無数の映像の中には、ルトーと言う名の少年がバケツを見て走り去る瞬間が映し出されていた。

 バケツが転がり、底にある赤い文字が映し出される。



  やれるものなら、やってみろ



サンスーはその映像を見て、微かに笑った。



午後2時15分 学校 A棟 一階 廊下


「げげげげ、げげげげげ」

「かりかりかりかり」

「じゅるるりぴちゃぴちゃ、ぐちゅぬちゅずり」



ルトー「…ヘルプミー」


 ルトーは小さく呟いた。

 ここは中学校、一階の廊下。

 片方の壁には教室への扉が並び、もう片方の壁には窓が並んでおり、太陽の光が燦々と廊下を照らしている…筈だった。

 しかし今、窓の外は不気味な日食によってほんの僅かだけ光が入っている。外は薄暗く、校庭には半魚人と化した生徒がうろついている。

 教室の扉は赤黒く錆び付いていて、幾つか開けようと試してみたが開く事が出来ない。廊 下も小さな穴が幾つも開いていて、走るのは危険だ。更に廊下の奥は窓がないのか暗闇に支配されており、何かが蠢く音が下からも上からも闇の向こうからも聞こえてくる。

そしてそれは、とてもこの世の生物とは思えないモノの足音だったり声だったりするのだ。

 そんな廊下の真ん中で、ルトーは一人立ち竦んでいた。

 まともな人なら、とっくに発狂している。

そしてルトーの精神も、確実にすり減っていた。


ルトー「怖くない、怖くないよ!僕はビビりじゃないんだぞ!!しっかりしろルトー!!」


そう、僅かに声を震わせながら自分に言い聞かせるルトー。しかし左手はギュッと汗を握りしめ、体は自分でも止められないほど震えていた。


ルトー「僕はビビりじゃない…。僕は、僕はゴブリンズの隠れ鬼、ルトーなんだ…。」


 その言葉を誰かに聞こえないよう何度も繰り返し呟く。そして、五分ぐらい同じ事を呟いてから、

ルトーは暗闇に向かって歩き始めた。


ルトー「そうだ…。バカアイ…。

あいつ、大丈夫かな?早く見つけなくちゃ…。」


 そう、自分に言い聞かせて、ルトーは力強く前に歩き始めた。

 その時である。


ルトー「ん、あれは?…誰?」


暗闇のむこうから、果心林檎が姿を現したのは。






ほぼ同時刻、学校 校庭


半魚人1「………い…………あ」

半魚人2「いあいねふるるるるるる」

半魚人3「るるるるるる」


 学校の半数近い生徒が魚人と化し校庭をうろついている。緑色の鱗肌にまん丸の目、口からは生臭い魚の匂いを吐き出している。

そして誰一人、正気を保っている人間はいない

いないはずだった。


『テステス、本日の天気は晴天なり!…うん、大丈夫だな』

半魚人達「?」


 不意に不思議な声が校庭を支配する。

 半魚人達が声のした方、正面玄関の方を振り向くと誰かが拡声マイクを右手に持ち、仁王立ちで立っている。


『あー、魚臭くなった生徒に告ぐ!

 授業のチャイムは鳴った!今すぐコスプレやめて授業に出なさい!さもないと落第だぞ!』


 そうマイクを通して叫んだ。

 男の声が校庭に響き渡る。

 半魚人は少しざわつき始めた。


半魚人1「…ぐるる?むするるるん」(訳:何あれ?イミフなんですけどー)

半魚人2「るるる!るるる!」(訳:今どき熱血教師てwwwちょーウケるwww!)

半魚人3「りゅなはやならまるん?ねあぬりらるる?」(訳:パねぇなああいつ?ボコるか?)

半魚人(4)「るれるん!るれるん!」(訳:ぼーこーれ!ぼーこーれ!)

半魚人(5)「るんるるーん!るるーらるーん!」(訳:やっちまえー!ぶっつぶせー!)

半魚人(M)「らんらんるー!らんらんるー!」(訳:大好き♡君も一緒にどう?)



 半魚人が少しずつ、男に向かって近付いてくる。その丸い目からは、確実な殺気が見えていた。半魚人の中には金属バットを握った奴やラグビーボールを持った奴がいる。

 男はマイクを下ろし、


「やっぱり話を聞く気はないか」


と呟いた。

 半魚人達は皆不気味な呪文を唱えながら近付いてくる。


半魚人(全員)「いうーいあーかすぃーんぱぁーいかーいあーかすぃーんぱぁーいなーいあーかすぃーんぱぁー」(訳:きゃーきゃー果心様!きゃーきゃーパー様! 見てみて果心様!見てみてパー様!)


 しかし男はニヤリと笑い、銀色の左手の掌を半魚人達に向ける。


「おしおきだ」


 掌の中心部分には丸い穴があり、そこから銀色の球体がポンと発射される。

 銀色の球体は先頭の半魚人の前で弾け、半魚人達を凍らせてしまった。


半魚人1「るる!?」(訳:何だ!?)

「いっただろ?おしおきだと。

 それも分からないとは、補習ものだな」


男はゆっくりと校庭に、半魚人に向かって歩き出す。


半魚人「るるる!?ふるるるれる!」(訳:なんだ!お前は誰だ!)

「何だ?ちゃんと日本語喋れよ。喋んないと凍らすぞ」

 

 軽口を吐きながら、男は次々に半魚人を凍らせる。 向かう魚人も逃げる魚人も一人残さず凍り付かせた。バットを持つ奴はバットごと、ラグビーボールを投げようとした奴は投げつける前に凍らせた。


「るる!?」「ぎゃ!?」「が!」「ぎぃや…」

「いぎゃ!」「べら!」「ぎぃ!」「!?」


 とても短い、しかし無数の悲鳴が校庭に響き渡る。

そして、十分後。

…全ての魚人が凍り付いていた。

凍り付いた半魚人を見て男…ゴブリンズリーダーの『氷鬼』アイは笑った。


アイ「もっとも、寒くて口が閉じちゃあ喋れないか」

半魚人「アホかぁ!」


アイは髭の生えた半魚人に顔面を殴られた。


アイ「ぐはぁ!」

半魚人(?)「生徒を凍らせてどうする!?

話しをする事が出来なくなったじゃろうが!」

アイ「す、すんません現古先生!

 マジすんません!」


 アイは顎に白いヒゲの生えた半魚人に向かってペコペコと謝る。

 髭の生えた半魚人は緑色の手で頭をポリポリと掻いた。


半魚人(ヒゲ)「全く…。

 しかし、半数以上ある生徒を十分間で凍り付けにするなんて、やはりどうしようもなく、悪の組織の首領なんじゃの、お主は?」

アイ「あ、あはは、それ誉めてる?」

半魚人(ヒゲ)「虐めてる。儂は悪が大嫌いじゃもん」

アイ「半魚人になった現古先生に言われたくないですよ!今のあなた完っ全に怪人Aじゃないですか!!」

怪人A「なにを言う!儂は姿は半魚人なれど、心は教師生活五十年の大ベテラン!

 現古文々斎(げんこぶんぶんさい)じゃあ!

 決して、怪人Aでも半魚人(ヒゲ)でもないぞ!」


 半魚人の姿をした現古文久斎はまるで歌舞伎役者のようなポーズをとる。

 しかし、その姿はまるで、発狂した半魚人だ。 それを見たアイはふぅ、と息をついた。


アイ「いや、まあそれは分かってますよ。

 貴方が現古文々斎先生が変身した半魚人だって事は」

現古「最初はビビったぞい。

 儂は怒りすぎて変身なんて、どっかの宇宙人しかやらないと思っていたからのぅ」

アイ「ところが校庭の奴等も変身してたから、ビックリして向かったら…」


現古先生はふぅ、とため息をついた。


現古「お主が凍り付けた、と。むちゃくちゃな奴じゃ。つくづく教師に向いておらんと思ったらお主、本当はあの義賊、ゴブリンズのリーダーだと言うではないか。

 その上この異常事態の原因が我が学校の校長にある!?そんなの信用出来るか!?」


そして喋りながらどんどん怒りメーターを上昇させていき、魚人の顔でズンズンアイに近づく。

アイの顔に魚臭い息がかかる。

アイはあわてふためきながら弁解する。


アイ「ま、まてまて!落ち着いて下さい!

 俺だって全部を把握してる訳じゃないんです。だからそのゲンコツをしまって!」

現古「問答むよ…」


バリィン!   ダン!


二人の会話を切り裂いたのは、窓ガラスが割れる音と、何かが着地した音だ。


二人「!?」


二人が音のした方向に振り返ると、そこにはサイモン先生が立っていた。

半袖のワイシャツを着た先生の腕は、数十の傷が刻み込まれている。


アイ「さ、サイモン先生!」

現古「ああ、ビックリした、サイモン先生ではないか!良かった…」


二人はふらふらとサイモンに歩み寄ろうとする。

しかし、


サイモン「近付くな!化け物め!」


サイモンが声で制止させようと叫ぶ。しかし、アイは歩みを止めない。


アイ「ああ、現古先生の事か?

 それなら大丈夫、あの人あんな体だけど中身はいつもの鬼せんせ…」

サイモン「止まれと言っている!アイ!!」


サイモンは思わず叫び、

アイは思わず足を止める。

二人の間に、涼しい風が吹いた。


アイ「さ、サイモン先生? 」

サイモン「アイ!!

貴様がこの異常事態を作り上げたのだろう!貴様があの禍々しい日食を作り上げたのだろう!

貴様が、生徒達を化け物に変えたのだろう! よくも…よくもやってくれたな!!」

アイ「な、何を言って…?」

サイモン「問答無用!

能力発動!!」


サイモンは傷だらけの右腕をアイに向けて突き出す。すると突然、右腕がぶくぶくっと膨れ上がったではないか!


アイ「!?」

サイモン「膨張(パンプアップ)!!」


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