第7話 作戦会議

警察署内、某所・某時刻


ハサギ「作戦会議を始める。

意見がある者は手を挙げるように」

全員「「「「はい!」」」」


 暗い部屋で全員が見取り図を置いた机を囲んで座っている。 唯一立っているハサギは机にある家の見取り図を睨んだ。


ハサギ「まず、ターゲットであるオーケストラ博士の資料は、家の玄関前に設置。

奴らを確保するのはターゲットを掴んだ後だ」


 ハサギは見取り図の玄関部分に赤ペンで×印を描き、隣に「資料」と書いた。


ハサギ「次にケシゴとペンシ。お前達は奴らを抑える係にして貰う。

 抑え方の指揮はケシゴに任せる」

ペンシ「OK。」ケシゴ「了解」


ハサギ「ノリはケシゴ達の後ろで待機し、動きを止めた奴らに手錠をかけて欲しい」

ノリ「了解ッス」


ハサギ「俺はその後ろのワゴンからお前達の様子を見て指示を出す。

ここまでで意見のある者は?

 ……いないようだな?

 いないから先に話しを進める」


 ハサギは家の中に大きな○印を書いた。


ハサギ「今作戦で重要なのは奴らを家に入れない事だ。

例え失敗してもいいから、奴らを家に入れるな!」

全員「「「「はい!」」」」





同時刻。ゴブリンズ内会議室。


アイ「これより作戦会議を始める」

全員「「「「おう!」」」」


 暗い部屋で全員が見取り図を置いた机を囲んで座っていた。唯一立っているアイは机にある家の見取り図を睨んだ。


アイ「この家は大きいし部屋が沢山ある。

奴らがそれを利用し、家の中に大量の罠を仕掛ける筈だ」


 アイは見取り図の部屋一つ一つに点を点け、その横に「罠」と書いた。


アイ「ターゲットを見つけ、盗み、逃げる。

これを行うには非常に時間がかかる。だから家の中には動きやすい俺とススが入る」

スス「了解」


アイ「ダンクとシティは家の外で奴らと交戦し、時間稼ぎをして欲しい。

現場の指揮はダンクに任せる」

シティ「了解」ダンク「OK」


アイ「最後にルトー。

 お前は逃げ道を確保出来るよう空中で飛行船に乗って、各々の状況を皆に伝えてくれ」

ルトー「分かったよ」


アイ「ここまでで意見のある者は?

 ……いないなら話しを進めよう」


アイは全員をぐるりと見渡してから、部屋中に響くほど大きな声で叫ぶ。


アイ「今作戦は今までと違い『正義』の為では無く、真実を見つけるのが目的だ。

故に、今作戦では家主に恐怖を与えない事。

これだけは絶対に守って貰うぞ」

全員「「「「おう!」」」」

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