許嫁は初恋の兆しなかれ

海に浮かぶ

白骸の群れ美しく無くなってく

君はやがて思い出になる

そう身内に慰められた


日を跨ぎ日を繰り返しては

君の笑顔だけが目に映るだけ

そんな幻見せるから願ってしまう

ただ君に会いたい


波に寄せる

身の方委ねるように

思い返す我と居た日常と

終わりが見えなかったふたりの初恋


辛くて切ない思い


天は我の見方をするけれど

神様は裏切ってばかりで

こんな幻見せるから望んでしまう

君と生きていたい…。


君と過ごした微かな恋の時間を

けして忘れないまま会いに行くよ

だから少しだけ待っていてね

我もすぐについてゆくよ


肩並べて砂浜を歩いて

繰り返す日を跨いでも君を見る

泡沫を見ては君と笑いたい

ただそれだけで幸せだよ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る