当たり前だって不幸
もっと不幸だったら
もっと本気で生きてみるのだろうか
僕が生きてる瞬間に他人が死んでる事実が
必死に生きる理由にならなくて
心が潰れてしまうほどの不幸がうらやましくて
当たり前が不幸になった
雨と夜を居場所にしてみて
三日月に自分を重ねてみて
他人を観察しては足りない部分を不幸と呼んだ
だれも僕の心を覗けないとわかっているのに
恵まれてるとだれかに言われてる気がした
重い病に罹ってしまえば、残りの命、しぼりとるように生きてみせるのに
こんな妄想ができる僕は 不幸を嘆き けっきょくなにも残せず死んでくだけだろ
空に一ミリでも傷をつけたければ
不幸と書いて当たり前と読むことからはじめよう
空に一ミリでも傷をつけたければ
伸びきった爪のままでも手を伸ばせ
座り込んだ灯が雨降る夜に消える前に
何者にもなれないなんていう
ほんものの不幸にやられる前に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます