昨年公開され、続編も制作されている「デッドプール」というアメコミ映画。主人公であるデッドプール(ウェイド・ウィルソン)は「第四の壁を突破する」という能力を持っており、自分が作られた世界(漫画だったり、映画だったり)の登場人物だと認識しています。ですので時には作者であったり、読者であったり、画面(紙)の向こうから話しかけてくるんですね。
彼は、喜劇的な役回りで読者、観客を楽しませてくれていますが、では他の「主人公」も「主人公」だと自覚したならば、それは喜劇となるのでしょうか。
この作品を読んで感じたのは、全く別の可能性でした。