第25話 母の愛の郵送物

秋口。

勉学に食欲に恋心も

暴走しやすい、そんな時期ですが

母の親心愛も暴走してきました。



初回から突っ走ってました。



1箱め:とうもろこし5本以上

    自家製トマトどーん

    自家製枝豆どーん

    購入したピーマン22個。(1袋90円×3)



ピーマンはそんなに好きじゃないというか

むしろ我が家では何年も食卓に上がっていない。

(肉詰めは面倒&八宝菜は嫌いなので;)

ピーマンうち15個は巨大で

説明を聞いた友人いはく「茄子じゃん!」という大きさ。

買い物大好き・送りつけ大好きな母が

安さに負けて勢いで購入したのは想像に難くない。

かといって22個は勘弁なので

メールで伝えた。



 私「ピーマンは好きじゃないけど…」

 母『心がこもってます』



話が通じていない。

‘親心は問答無用で受け取るもんだ’ということですね。

このあとピーマンは来なくなったので

結果オーライとしよう、うん。



さてこのやりとりがあって

一週間後、メールが来ました。



 母『送ったから』



2箱め:購入とうもろこし5本以上

    購入トミニマト1袋

    購入した巨大パプリカ1個

    購入した枝豆2袋



えーと。

全部値段そのまま貼ってあるので

購入したモノだと丸わかりなんですが、

高速使って片道1時間の距離でして

送料はそれなりにかかるんですが…。

年金生活、大丈夫ですか。

3年ごとに新車買ってるのに。


ま、まあ。

さすがに送りまくりですから

ここで発送熱は止まるかなと思ったんだけど。

2箱めが来て4日後、母からメール。



 母『サンマが美味しそうよ〜♪

   とうもろこしとトマトも入れて

   発送したからね』



さすがに退いた。

発送自体が親の『元気ですか』メッセージかもだけど

いちいち購入して送らないで!! やめれ!!

ストレートに怒りたいけど

おさえろ、おさえろ自分。

言えばまた「親心をわからないかわいそうな子に

送ってあげたのに、踏みにじるのか」とキレられるのは面倒だ。



  私「ありがとう〜。

    さすがに送りすぎじゃない?

    うれしいけど、今度は手紙がいいな。

    親から手紙なんてもらったことないし〜」

  母『あはは、そうだよね〜。反省反省っ』



親の愛の暴走、これで止まっただろうか。

止まるといいなあ。



サンマとトマトの3箱め。明日届きます(ためいき)。

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