第11話 変わり者に認定されました

実父に言われた。


父『お前は変だ!!』

私「うんっ。変です♪」

『…ったく、お前はつくづく変だ! おばけが見えるなんて変すぎる』

「楽しいよ?」


父もおばけと会話してるんだけど

(法事の場で故人に訴えられて困ったとか話すんで)

そんな父に変だなんだって言われても。

変わっていないモノなんか、この世にないと思うよ。


こんな父だけど

職場ではとても慕われている上司のようで

若いの、年老いたの、元気づけるのが大好き。

悩みを聞けばこころに響くアドバイス

愚痴を聞けばよくあることだとお酒を勧め

勧善懲悪を貫き、白黒はっきりさせる一刀両断を好み、

怠け者を嫌い、努力家を讃える。

男尊女卑思考は仕方ないが(昭和初期の生まれだし)

それでも「母親、嫁に迷惑をかけるな」「感謝だ」と言った。

ま、自宅では母に多大な迷惑をかけていたので

家族、時に母からは冷たい視線を受けているようだ。

母も看護師として定年近くまで仕事していたのもあり

影で泣いて終わる人ではない。

なかなか、たいした人たちだと思う。


ただ、こんな夫婦二人が、育児をするわけがない。

親子で会話はなく、親子で遊ぶこともなく、

子供は学校に行くもの、子供はいい子でいるもの、

黙ってそこに座っていなさいという雰囲気の居間。

私は「家でゆっくりくつろぐ」体験がない。

常にピリピリしている両親から

いつ叱られるか、いつも緊張していた。

子供に意志があり好みもあり親を欲しているなど

みじんにも思っていなかったのだろう。


私の意志全てを

完全に拒否し封じる言動を繰り返す毒両親は、

私という存在を消去したいのだろう。

そうとしか思えない。

それを仕返しのように

私の書くキャラクターには

親なし子や家庭不全が多い。

親に愛されている子が、そもそも想像できないのだ。

毒親から子に対するそれは精神的虐待だ。

私はそう思う。


毒親から「変わり者」と言われることは

「手に負えない奴」と見限られた証。

あーよかった。

まあ、私の顔を見て正面から吐き捨てるのは

どうかと思うけども。

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