状況

時折

地面が抜ける

めまいが止まらない

倒れはしないが

しないだけだ



カウントダウンがはじまったと

あの日に言われたけれど

合図もなにもないから

わからないまま

めまいに膝をつく

下唇を噛む



はじまったのか、と思う

負けてやらない、と笑う



置かれた状況

周辺のようす

気になるけど

気にする暇はない

立て

走れ

立ち向かえ

止まるな

なにかが叫ぶ



だから

立ち止まってやらない

今はひたすら

前を見ていくだけだ

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