異世界で俺は居酒屋をだす!
@Kaito1227
プロローグ
彼の名前は#高城 真司__タカジョウ シンジ__#、29歳。
容姿は、まぁ並の上といったところだろうか?
職業は美容師をしている。
何故美容師なのかは、3人兄弟の長男ということで、勝手な期待を抱かれ、等本人のやりたい事など断固拒否され無理矢理に親のレールに乗せられたのだ。
それで渋々学校に行き、親が高額な学費を払ってくれたということもあり、一応免許を取った。
才能があったのかどうかは分からないが、卒業して大体の人は3年から4年の下積みを経て、髪を切れるようになるらしいが、僅か一年でデビュー。
周りの同級生はまだ給料14~16万程度しか貰っていない中、自分は25万もあり、一人暮らしも始め裕福に暮らした。
だがある日、バイクを買う為にローンを組もうとすると組めない状況に落ちいる。
等本人には身に覚えのないことで驚き、何でダメなのか調べに調べると、親が奨学金を滞納していた。
「やっぱりな。」
出た言葉はコレだった。
よくある話ではないが、内の家では良くある話だ。
等本人は始め入学するのも金がかかる。
最終払えなくなって、どうせ俺が払うんやろ?的な感じに思っていた為。
そんなに驚きはしなかったが、また親に裏切られたかと少し悲しい気持ちになった。
そして延滞料金は多額で、どうにかして書類の手続きを行い、2年間分は免除にし残りの何十万と何百万の借金は抱える事となる。
裕福から一変、イキナリの貧乏生活。
美容師は25万が固定だった為上がることがなく、このままではやって行けないと感じ、心機一転、職業を変え、金プラチナの訪問買い取りに転職。
そこでも向いていたのかどうかは分からないが、初勤務から成果を出し、初任給は70万程度得る事ができ、半月後には奨学金を全額返金できる程になっていた。
だがそれも時期があり長くは続かなかった。
そしてつぎに選んだ職業が夜のホストクラブ。
そこでも並程度ぐらいの成果は上げ、月に150万程度の収入は得る事ができた。
だけど心は職業柄か、どんどんと荒んでいく。
「何してんのやろな‥俺。」
そんな一言を漏らしながらまた今日もシンジは夜の街へと繰り出そうとしていた道中、工事現場の荷揚げ用のクレーンが突風でグラつき、積んでいた鉄パイプが#高城 真司__タカジョウ シンジ__#の頭上に落ちた。
ズガシャァン!!!!
どれほど気を失っていたのかどうかもわからない。
ゆっくりと瞼をひらくと真上にキラキラした何かが音を立てながら回っている。
身体を動かしてみようとしたが、ジタバタとした感じになり思うように動けない。
ジタバタしていると、やたらと馬鹿でかい美しい容姿をした女性に抱き上げられた。
女性は銀色の綺麗な髪を腰まで伸ばしている。
「あらぁー、起きちゃったのね。
ほーら、お母さんですよぉ。」
お母さん!?
なんのことや?
「ははは、この子めちゃくちゃアメリアを見てるよ。」
そこへヒョコッと現れたのはこれまた容姿の整った、ブロンドヘヤーの男性。
「あら、グラドのこともジッと見てるわよ」
「うわ!本当だ。」
ニコニコと俺を見る男は、俺の手を握るとチョイチョイと握手するように上下に軽くふる。
「よし決めた!」
「まぁ、決まったのね。 」
グラドは軽く頷き、俺を高く持ち上げる。
「あぁ!今日からお前の名前はスタン・フォン・ハルバートだ!」
えぇえぇぇぇ!!!!
言うまでもない、恐らく俺は‥。
転生した。
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