真っ赤な


伝えられない想いが、伝えられないままにくすんでしまうことは、必然だとでも言うのだろうか。


「幸せにするよ」


耳につく愛しい声は、お前に向けられたものではないと

五月の風が笑ってる。


あの子のルージュに溺れる君を

指をくわえて見ている趣味はないのだけれど。


『君に笑顔は似合わないよ』


それはきっと、私の願望

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