目に見えているものが真実なら

環那実和ーWaNaMiWaー

視点

親切だなぁ、優しい人だなぁ・・・


酷いよ!残酷だよ!なんで、知らんぷりするのさ!


あぁはなりたくないね、あそこまでなりさがりたくないね


たくさんの感情や思いが、交差するなかで・・・・


「今、見て、感じていること、それって本当なのかな?」


そんなことを考えたことないですか。


親切だと思っていた人が、それは自分のためではないということ知った時の気持ちはなんて表現すればいいのだろう。

優しい素敵な人だなと、好意的に思っていた人が、誰にでも優しい、他人に無関心なだけの人だと知った時の気持ちを表現する術を私は知らない。


酷いよ!残酷だよ!・・・・それが現実で、自分になにができるのかも、何かをしようともせずに相手を批判する行為を、知らんぷりっていうんじゃないんのだろうか…


あぁはなりたくない

そう思われた人は、そうなりたくてなったんだろうか?

なりたくてなったんじゃないとしたら、努力が足りなかったのかもしれない。

気づくのが遅かったのかもしれない。運がなかったのかもしれない。

勉強不足、いや、知識を得ようとすることが足りなかったのかもしれない。

でも、反対に

「なりたくて、すきでやってるのだとしたら?」

通りすがりに、あぁはなりたくないとつぶやいた人を仙人の様に憐れんでいるかもしれない。


それぞれの人に、こだわりや価値観があって、心に善と悪を住まわせている。

ワンシーンごとに、意図的に、また無意識に、それらは切り替えられていく。


だから

人づきあいは面倒だと思ってしまう。

ストレートに、今、見えていることが、本当に真実なら、選択することも、気持ちを言葉にかえることも、もっと簡単にできそうなんだけど。


あぁ、でも、そうじゃないって気づいてしまったから、もう無理だね。

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目に見えているものが真実なら 環那実和ーWaNaMiWaー @nanami-no-ki

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