第14話しゃれおつなあさ。
ゲームで芽生えた友情を確認したキロとサキちゃん。ぬるくなった麦茶の味しか思い出せない俺。そんな感じであの日は解散になったが、解散した時間は、18時すぎとかになってた。つれー。3時間、ひとのやってるゲーム見てるだけって、新しい拷問に出来んじゃねーか?
そんなことを思っていた、昨日から一夜明けて今日。まぁ、何があるとかじゃないけど。あ、大学は普通にあるけどね。
現在、午前7時くらい。あ、6時55分だ。机の上の電波時計を見て正確な時間を確認。まだ少し早い時間なので、コーヒー飲んだり、トースト焼いたりして、洒落た朝を過ごそう。ベッドから起きて、お着替え。そしてリビングへ。
俺は実家暮らしなので、母か父、もしくは妹が起きているかと思ったが、あいにく、俺の他には誰の姿もなかった。
うむ。俺のオサレなモーニングを邪魔する者は誰もいない。
お湯を沸かして(あの電気で、そっこーお湯が出来るやつ)、食パンを取り出しオーブンにぶちこむ。多分3分もすれば全部出来てるだろう。
……。ふぅ。誰もいないと静かだな。テレビでも……、いや、オサレな俺はテレビなどという俗物には染まらん!(今だけは)
そんな気持ちでラジオを部屋から持ってきてつけてみる。流れるクラシック音楽。落ち着いたアナウンサーの声。うむ。これでこそオサレな朝。
カチッ。お湯が沸いたらしいので棚からインスタントコーヒーとカップを出してコーヒーをいれる。いや、淹れる、か。(ニヤニヤ)。っと、ここで、トーストも出来たらしい。うむ。芳ばしい、良い香りだ。
正直、ラジオで流れているニュースは、俺にはよく分からない感じになっていて、テレビの方が分かりやすいなと思ったけど、そんなことを言ってしまうと、見も蓋もねぇよな。って、ことで黙ってラジオを流し続ける。オサレは、ガマンです。
トーストにジャムを、コーヒーに角砂糖を2つ入れてかき混ぜる。ブラックの方がオサレ感増すかなと思いもしたけど、食事は美味しくいただきたい気持ちの方が勝ったので、妥協。ブラックガノメナイワケジャナイヨ!
トースト。外はサクサク、中はフワフワ。いい感じ。
コーヒー。鼻から抜ける風味が心地良い。そこ、でもインスタントだろ?とか言わない。あと、結構甘かった。角砂糖一つで良かったかも。
オサレな感じでテンションを上げたまま、学校に行ってやろうと目論んでいたが、ここでまさかの珍入者が現れてしまうのは、俺の予想外の出来事、では、なかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます