憑くモノ祓うモノ
港龍香
プロローグ「ある人物を訪ねて」
俺が小学4年生の頃 母さんと父さんが行方不明になった
しばらくは自分の持っている最大限の生活の知恵で生きてきたけど
次第に苦しくなってきた
そんな時 父さんから手紙が来んだ
父さんらしい 母さんへの愛が長く語られている手紙
ただ最後の一文にこう書かれていた
「冬島 秋を訪ねてみな」
その人がいる住所も書かれていた
俺はその人にいる町までやって来た
前々から聞いていた町
父さんと母さんが暮らした町
電車のアナウンスがその町名を言った
あぁ そろそろだ
小学4年生が背負うには大きすぎるリュック
手には父さんから送られた手紙
俺 有沢 霜火(ありさわ そうび)は
父さんと母さんが暮らした町の第一歩を踏み出したのだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます