第2話 出会い

老人のいる小屋は、村からかなり離れている。西の山にあるらしい。


「まずは、道中に出る魔物に気をつけなければ、、、」


そうだ。村から出たら、皇帝トリシマーリの管理から離れた魔物達が彷徨っている。

修行する前に、命を落としたら、洒落にならない。


そんな心配を他所に、遂に目的の西の山の近くに来た。

「ここまで、順調だ。最後の最後で気を抜いてはならない。慎重に行こう、、、。」


そうして、気をつけて行動していたが、、


「ジュッケーン!」


突然、そんな言葉が響いた。

そして、いきなり目の前に、大きな壁が現れた。


「こいつは、、!?」

「ジュッケーン!」


そうこの魔物の名前は、「ジュッケーン」

図鑑でしか読んだ事がないが、、、

確かこいつの攻撃は、、、


「ジュッケーン!!! ジュッケーン!!」


上から、大きな岩が無数に落ちてきた。


「くっ!!」


僕は、何とか避けていた。

しかし、このまま避け続ける事は出来ない。

どうすれば、、、


だが、注意してみると

魔物の体には、数値が書いてあった。近くで見ると60と書かれている。

そして60と書かれている数字の下には、

一本の溝があり、そこから岩が落ちてきていた。


あそこに到達すれば、この落石から抜けられる!

僕は、すかさず魔物の壁によじ上ろうと魔物の近くに寄った。


壁には凹凸があり、何とか上れそうだ。

「よしっ!」

僕は、覚悟を決め、壁を上り始めた。

目の前に岩が迫ってきたら、すぐに避ける。

そんな事を繰り返しながら、徐々にみぞに近づいていった。

溝の上は、丁度立てる面があった。

そして、そこには魔物の顔があった。

「ジュッ! ジュッケーン!!」

そして僕はバックに入っている鎖を手に巻き付けた。


「てこずらせやがって、、くらえっ!」


変・鎖・血(へん・さ・ち)!!!


魔物の顔に、思いきりパンチをし、魔物はゆっくりと倒れていった。


そして、その魔物を倒した時、西には沈む夕日が見えた。

夕日の美しさに、目を奪われていたが、

夕日の中に、一つの小さな影が見えた。


そして、その影は、ゆっくりと僕に近づいてきて、こう言った。


「ジュッケーンタイプ60を倒すとは、、、、中々見所ある若者よ。」


そして、影は、いや彼は続けて言った。


「私の名は、ビジネ・マナー」


「かつて、皇帝と戦った男じゃ」


そして、僕は遂に目的の人物に出会う事が出来た。

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