学音四兄弟シリーズ

港龍香

学音四兄弟の日々~他人(そと)から見れば楽しい家庭~

「ねぇ~『さいこん』ってなぁ~に?」


「ん?夫婦をやめた人がまた結婚することだよ」


「ふうふ?」


「あはは難しかったね ごめんごめん」


「おとうさんがさいこんするんでしょ?」


「そうだよ もしかしたら新しい兄弟が出来るかもしれないんだ」


「きょうだい?」


「弟とか妹とかお姉ちゃんが出来るんだよ」


「おとうと!私よりも下の人!!」


「そうだよ ソプラノ」


「えへへ たのしみだねバスおにいちゃん!」


学音 バス 小学6 12歳

学音 ソプラノ 6歳


~時を同じくして ある家で~


「あああああああもぅ!!!!!」


「ふぃ?」


「なんでなんで?別に再婚しなくたっていいじゃない!!」


「ねえちゃん?」


「なによなによ!もう私は中学に上がったのよ!」


「おねえちゃん!!」


「なに!!」


「ふぇ!!」


「あぁ・・ごめんごめん まだ4歳なのにね・・・」


「おねえちゃんがやさしくなった!うれしい!!」


「どうしてお母さんはテナーの世話をまかしてくれないのかしら?」


「アルトおねえちゃんは世界で一番やさしい!」


「ありがとう テナー」


有長和(ありながわ) アルト 中学一年 13歳

有長和 テナー 4歳


この四人がこのお話の登場人物

物語の最初はこの四人の夫婦の再婚から始まる

時には泣き

時には笑い

時には追いかけ

そんな兄弟物語


~~~OPが始まるようなシュチュエーションでも始まりませんよ~~~


~時はへて11年後~


「アルト姉さんの馬鹿!俺はこの家ででやる!」


「出れるもんなら出でみなさい!まだ義務教育を終わっていない馬鹿が!」


学音 テナー(15)と学音 アルト(24)今日も元気に近所迷惑な声でけんかをしている

上の会話を見れば仲いいのだがたった11年で何が変わったのか全くもって

解かりません 血のつながっている二人にとっての共通点は・・・


「二人ともうるさい!近所迷惑でしょ!」


「ソプラノー」

「ソプラノ姉さんー」


と抱きついてきたがソプラノは避ける いつものことなんだよね

まぁ共通点がソプラノのことが大好きなこと どんな共通点やら

学音 ソプラノ(17)まぁこの子が一番多く語ることじゃないかな

小説や漫画にしたら主人公だよ一番普通で話しやすい相手なんだけどさ


「いててソプラノ・・・ひどい・・」


「当たり前 避けてなかったらそれこそ近所迷惑」


そうですよねー あれ?


「うううう・・こんな家出てってやるー!」


「あ!テナー!まだ喧嘩はおわってないわよー!」


「ちょっと姉さん!テナー!」


飛び出す3人


「まったく・・・朝から元気だな」


学音 バス(23)四人兄弟の中じゃあ一番まともかな 

いつも本読んででちょっと秀才で・・・・まぁ完璧超人みたいなやつ 

あ もちろん苦手なものがあるらしいぞ 知らないけどさ

そんなかある女の子(といっても中学生ぐらいの子)にある美少年(!?)

が通り過ぎるもちろんテナーである その子は一瞬にして一目ぼれ

その数分後アルトが通って女の子に言う


「黒髪の美少年みたいな中は黒いような男!見なかった!?」


それじゃ伝わらないって 中とか一目で解からないって


「えっとそっちに走っていきました」


「ありがと!」


解かるんですかい!

あの意味不明なたとえを見事クリアして方向まで教えてあげるなんて・・・

まぁ実際黒髪で解かったんだろうけど

アルトが走って見えなくなった後ソプラノがやってきた


「あ・・あの・・黒髪の男の子と茶髪の髪の長い女の人・・見ませんでした?」


「二人ともあちらにいきました」


「ありがとうございます」


ソプラノさんはいいたとえですね

ソプラノは走って二人を追いかけた

ソプラノが走って見えなくなってから数分後

バスが本を読んで歩いてきた

まぁのんきな


「なぁ 黒髪の男とそれを追ってそうな茶色の長髪の女とその二人を追っていてあんたに聞いたかもしれない茶色みがかった黒髪の女見なかった?」


「三人ともそちらにいきました」


「ありがと」


バスのたとえはそれぞれの性格を現しているようなものですね

バスはそのまま歩いて三人の後を追った

まぁのんきな・・・


~学音家 食卓~


みんなここにいますね

無口でもくもくと食べてますよ

しかし↑の文章見ればものすごくかわいい子なのに11年間何があったのか

まったく検討がつかないですねぇソプラノさんとテナーさん


・・いてっいてて!ソプラノさんお願いだから割り箸投げないで・・

え?僕?僕は・・・猫だよ野良猫 ソプラノとテナーについては生まれた頃から見てるから だいたいの心の中は解かるんだよ

まぁでも読者の皆さんから見えるのは猫視点なわけでね

僕の会話なんてこれから一度も出てこないさ あんまり人と馴れ合いたくなくてね 


しかし↑の会話を見てたらバスとアルトの性格まで変わっているんだよね 

なんでだろうね?・・・いたっ!バスさんバスさん兄妹そろって

割り箸なげないで!ってゆうかなんで割り箸があるの!?


↑の文章見て解かるようにアルト&テナー バス&ソプラノ血はつながっている 再婚して戸籍上の兄弟みたいなもんだよね

え?なんでこんな詳しいかって?気まぐれさき・ま・ぐ・れ

絶対に4人の母親 父親が優しくてなついたわけじゃないぞ

あぁ・・この四人の父親 母親は数年前に亡くなっていてね

数年前って行っても9年ぐらい前だよ アルトが高校入る時に起こったから

その辺の話はまた別のときにね ゆっくり話してあげるよ


「ごちそうさま」


あ・・ソプラノもう食べ終わった はやいですねー


「それじゃ 友達と約束してるから」


「いってらしゃーい」

「いってらしゃーい」


同時のような気がするよ アルトテナー


「ごちそうさま」


バスさんも食べ終わりましたね


「それじゃ 俺は図書館行くから」


「ん?バス兄さん図書館いくの?なら待って!僕も図書館に用があるんだ」


テナーは早くご飯を食べようとする


「あまり早く食べると 喉詰まるわよ 特にご飯」


ってアルトさんいつの間に食べ終わったんですか


「姉貴はどこかいかないのか?」


「今日は家でのんびりするのだー」


ちなみに兄弟の呼び方は下の人は

呼び捨てになっている まぁ普通だよね

バスは上に姉がいるから

「姉貴」

ソプラノは上に兄姉がいるので

「お兄ちゃん」

「お姉ちゃん」

テナーは姉が二人いるので見分けるために

「アルト姉さん」

「ソプラノ姉さん」

「バス兄さん」と名前付でいっている バスの場合は一人だけどね


~喫茶店~


「それでさー」

「まじで!?」

「あはは!」


ソプラノさんの前に二人いるのは友達の茶紅菜(さくな)さんと兎暮乃(とぼの)さんです三人とても仲良し


「ソプラノの家はいつも楽しそうだね 兄弟仲いいし」


「そうかな?」


「『ケンカするほど仲はいい』っていうぐらいだよソプラノちゃんの家はものすごく仲がいいよ」

いいたとえですね と時間は流れ三人は別れた


「明日 学校でねー」


「ばいばーい!」


「明日ねー!」


元気よく別れたソプラノ 帰り道おもわぬハプニングがあることも知らずに・・・

帰り道 ソプラノは家へ帰ろうとするが・・・


「よぉ~お譲ちゃん 遊んでいかないか~?」


不良たちに囲まれた


「残念ながら暇ではありませんので」


「おいおいボスの言うこときかねぇえと痛い目にあうぜ」


「へぇ・・・痛い目って・・・」


ソプラノは後ろにいた不良(子分)を蹴った


「こんなかんじ?」


「ひ・・ひぃぃぃ!」


ちなみに小さい頃に空手を少しかじっただけである


「なさけないなぁお前たち! へっへへ・・・実に遊びがいのあるお譲ちゃんだな」


「周りの子分蹴散らせば帰れるかな」


「おい!ボスの話・・」


一瞬だった今度は蹴りではなく子分一人一人にペンがあたった

大体の子分は気絶 残ったやつは怯えている


「さてさて あとは避けていけばいい話だしそれじゃぁ」


「おいおい逃げるのか?ふんまぁいいさ・・・」


といいながらソプラノを後ろに送った・・・だが


「隙さえ出来ればこっちのものだしよぉ!!」


「なっ!」

(こんな巨人の男 私じゃ倒せないのに!どうにか避けないと!!!)


ソプラノは路地裏に逃げ込んだ いい運動神経ですね


「はっはは・・・逃げ切れたか?」


「えっ!?きゃっ!」


壁にたたきつかれた 


「ん・・いったっ・・」


「へっへへ・・・これからお楽しみの時間だぜ・・・!」


「なっ・・やめっ!」


ソプラノはぎゅっと目をつぶった 不良のボスがソプラノの体に触れようとした瞬間だった


「おいおい 人の妹になにしてんだ?」


「なっ!だれだ!??」


バス登場である 図書館の帰りでしょうね


「お兄ちゃん!」


「へぇ・・兄か・・まぁいい・・お前からぶっつぶす!!」


「やれるもんならやってみな」


ちなみにちなみにバスとソプラノは運動神経が抜群であり

その逆にアルトとテナーは運動が大の苦手である

バスの場合は空手を今でも続けており黒帯まで登りつめている

・・・ソプラノはその兄がかっこよくて空手を始めてたんだけどね

一年持たないうちに辞めちゃったのさ

っと説明してるうちにバスが勝っていた・・・無傷で


「大丈夫か?ソプラノ」


「うん!大丈夫だよ お兄ちゃん」


二人は家へ向かう


「そういえば お兄ちゃんなんであそこにいたの?」


「ん?図書館にいってたからな テナーも一緒だったが」


「へーテナーは?一緒に帰ってないんだ」


「途中でどっかいった」


「なんかあったの?」


「いや特に」


一番↑の文章でも解かるような 兄弟の仲良しさ


「お兄ちゃん・・・」


「なんだ?」


「かっこよかったよ」


「・・・・ありがとう ソプラノ」


11年たっても変わらないのだ


~学音家 居間~


さてさて バス&ソプラノときたら この二人アルト&テナー

今日も元気に朝からケンカしています


「だからさ!アルト姉さんは周りをよくみなっていってるじゃないか!」


「周りばっかりみてたら自分の立場ないでしょう!!」


いったい何のケンカやら・・・

おや?台所ではソプラノさんが調理してますよ?

ちなみに料理は当番制昨日はバスが当番だったのだ

って・・ソプラノさんがなにやら怒っている・・・ま・・まさか・・


「うるさいっ!!」


とソプラノはさいばしを投げた 見事にさいばしはアルト&テナーの顔ぎりぎりに当たった・・ってゆうか壁に刺さってる・・・


「ひぃぃぃぃ!」

「ソプラノ姉さん?静かにするから 投げるのやめて?」


「今度うるさくなったら確実に狙う」


「「は・・はい・・」」


アルト&テナー震え声で・・・まぁ怖いよね


「あぁ・・こわかった・・・」


「冷静にみれば今回の発端私なのよね」


「そうだっけ?」


「そうよ私がテナーに『漫画ばっか見ないで新聞読みなさいよー』って」


「そういえば・・・」


「どんな 話のずれ方だったのよって・・・」


「最終的にアルト姉さんの視野と僕の視野の違いに行き着いたよね」


「いや まじでどこに行き着いたのよ・・」


そうですね いったいなにがどうなったんでしょうね


「ほら 朝ごはんできたよー」


「「はーい」」


もくもくとご飯を食べる四人


「しかしさ アルト姉さんが発端なの最近多いよ?」


「なぁに?それ」


「今回も前のもアルト姉さんが発端のケンカだよ?」


「そぉ?今回は・・・テナーなきがするけど?」


「なに?勝負する?」


「前々から思っていたけど そろそろ決着つけないとねぇ・・・」


あぁ・・始まった・・・大人気ないよアルト

って二人とも眼飛ばさないで 二人のものすごく怖いんだって


「ふたりとも?」


「「なぁに?」」


「うるさくしたら 命無いと思いなさい」


アルト テナーは震え声で


「「は~い」」


といった やっぱり姉弟は似ているのだ


「ごちそうさま」


ソプラノさんは食べるの早いですね


「今日はどこかいくのか?」


「ううん 学校終わったら部屋の片付け」


「今日日曜だよー?」


「馬鹿ね ソプラノは部活はいってるのよ」


「そうゆうこと 昼には帰るから」

~お昼~


「さてと・・・」


ソプラノは部屋の片づけをする

まずは部屋全体 そのあと押し入れ


「あら?」


ソプラノは紙切れをとった


~作文~


『家族』~小 2年2組 学音 ソプラノ

『私の家はお父さんとお母さんとお姉ちゃんとお兄ちゃんと弟がいます

でもお母さんとお姉ちゃんと弟とは血が繋がっていません

本当のお母さんは私が小さいころ病気で亡くなったとお兄ちゃんから聞きました お父さんはあまり家にいません でもお仕事が休みのときはいろんな所に連れて行ってくれます

新しいお母さんは いつも家にいます お母さんが作るご飯はとてもおいしいです

お姉ちゃんはとても優しいです 一緒にお風呂に入ってくれます

お兄ちゃんは物知りです いろんな事を教えてくれます

弟は来年小1になります お兄ちゃんとお姉ちゃんがしてくれたように

私も出来ることをしたいです

あたらしい家族はとても楽しいです

おしまい』


~終了~


「ふふっ」


とソプラノは笑った


「懐かしいものが出たわ まだ純粋だったころ」


いまは穢れているのですか?


「いいえ? まだまだ純粋のままでいくわよ」


左様ですか

ちなみに作文で書いたものですか?


「そうだよ でも発表しなかったなぁ・・・」


へぇ?なんで?


「発表が参観日でさ その日ちょうど風ひいたのよね」


それでもなにかみんなの前で発表するんじゃ?


「先生がさ『ソプラノだけ不公平だ』とかいってやらなかったのよね」


へぇ・・その内容を知ってるのはソプラノさんだけなんだね


「そうだね・・・でもさ・・・この作文みてて思うんだよね」


それはいったい?


「しっているでしょ?参観日からちょうど9ヵ月後・・・」


あぁ・・・あれね


「そうだよお父さんとお母さんが死んだあの事故・・・」


がちゃ


「おい ソプラノ誰と話してるんだ?」


「そうだよソプラノ姉さんにしては独り言なんてしないし」


「まさかっ恋のやま・・・」


「さてさて 誰と話してたでしょう?」


とソプラノは部屋から出て行った

部屋をそのままにして

ちょうど9年前かな あの事故が起こった

でもそれは また別のお話

学音四兄弟の日々~いつもの四人 他人(そと)から見れば楽しい家庭~

お終い

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