僕の彼女はブサイクです

佐藤どさんこ

プロローグ 紹介です。

僕にはブサイクな彼女がいる。


 彼女の名前は宝山ひかり(28)。どうして僕が彼女と付き合っているのかというと

そりゃもう、人に優しくて思いやりがあり、スタイルが良くて要領がよく、炊事洗濯掃除から仕事までなんでもそつなくこなし、さらに有名大学出身で頭も良いからだ。そしてそしてさらに胸も大きい。(ココ重要)

まさに僕にはもったいないくらいの完璧な女性である。


ただひとつ、『顔』をのぞいては。


顔がよければそりゃもう世の中の野郎どもが彼女を狙ってわんさかわんさか集まってくるような絶世の美女だっただろう。


しかし、よく考えてみよう。彼女がブサイクだったからこそ、僕は彼女と付き合えたのではないだろうか。彼女がもし顔まで完璧だったのなら、到底僕は世の中のイケメンどもに太刀打ちできなかっただろう。


彼女のブサイクな顔は、その高すぎるステータスと引き換えに神様が彼女に与えた唯一の代償なのかもしれない。まあ、簡単な説明はここまでとして…


僕は今度の日曜日、そのブサイクな彼女とデートをする予定だ。


※この物語は読み手のあなたが主人公になったつもりで(主人公目線で)読んでいただきたい。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る