週明けに
河嶌レイ
週明けに
お粥を作る度に思い出すことがある。あれは本格的な春を迎える前の、暖かくなったかと思えば、また寒さがぶり返す肌寒い一日だった。花粉はもう飛んでいるというのに春はなかなか来てくれず、わたしは酷い風邪をひいたのだ。ここのところ続く寝不足が祟ったせいか、なんとなく頭がすっきりとしない。それもあの日と同じだった。
熱にうなされていたせいか、わたしは悪夢の途中で目が覚めた。内容はよく覚えていない。なにかに追い回されていたような気がする。いったい何時なんだろう。カーテンから差し込む光の色や深さからすると、たぶん午後四時くらい。とりあえずわたしの脳はそれなりに働いているようだ。
三日前から続く熱は三十九度をいったりきたりで、わたしの体はまるで真夏に放置された車内のダッシュボードのようだった。水分は適当に摂ってはいるけれど、お腹には丸二日間何も入れてない。食欲がないわけではないけれど、キッチンに立って何かを作るとか、そういう気力は一切ない。カップラーメンは食べる気がしないし、近所のコンビニでレトルトのお粥でも買っておけばよかった。普段は買い置きがあるのに、こんな時に限って切らすなんて、わたしの危機管理能力はさほど高くないようだ。
今週は月曜日から体調がイマイチで、なんとなく料理をする気にならなかったから、熱が出る前の日に、最後のひと袋となったレトルトのお粥と、冷蔵庫にあった卵を目玉焼きにしたものを食べてしまったのだ。なぜ卵粥にしなかったのか。だって、レトルトパックを別の鍋に移し替えて、その中に卵を溶きほぐして加えるなんてプロセスを考えるのが面倒だったから。お粥はお粥で温める。卵はただ単にパカッと割って、フライパンに落としてしまえばいいじゃないか。ということで、残念ながらお粥はもうない。
週末近くに会社を休むのはほんとうに嫌だ。木金を休めば土日があるから、体を休ませるのには都合がいいのはわかってる。でも、同僚や上司には四連休と取られてしまう。さぼってどこか旅行にでも行ったんじゃないかと思われるのが一番癪に障る。もちろんわたしの体調が芳しくないというのは、なんとなく周りには伝わっていたとは思うのだけれど。
熱でぼんやりしている頭であれこれ職場のことを考えていると、枕元のスマホが震えた。LINEだ。
しおりちゃん、今夜どうする?
中山さんからだった。わたしたちはいつも、会った翌朝に次に会う日を決める。だから前回会った日から、もう一ヶ月が経ったことになる。
熱が出ちゃった。ごめんね。
中山さんとの出会いは、以前勤めていた会社の打ち上げパーティーだった。大盛況だった二次会の終わり頃には壁の花になってしまっていたわたしは、その中でとても浮いていたように思う。わたしはいたたまれなくなって、話し相手を探そうとあたりを見渡した。そしてそこに、会場の隅ですらりと佇んでいる中山さんを見つけたのだ。身内話で盛り上がっている会場の空気とははっきりと違う何か。どこか浮世離れしていて、そこだけがやけに清らかで。わたしは吸い寄せられるように思わず声をかけた。
「あの、うちの会社のかたじゃないですよね?」
「ゲストで呼ばれたんです。ライターとしてこのプロジェクトに関わってたから」
「あ、そうだったんですか。わざわざ参加してくださってありがとうございます」
「はい」
「あ、お名刺……ナカヤマ……コウ?」
「虹って書いてコウって読むんですよ。女性にしては珍しい名前だから、すぐに覚えてもらえるんです」
中山さんの声はやや低めで、語尾に特徴があった。それがどこかくすぐったくて、もっと話を続けたくなった。ただその声が聴きたくて。
「お!こーちゃん!こんなところに引っ込んでないで、こっちこっち!」
そこへいきなり営業の田中さんが割り込んできた。
「その名前で呼ばないでよ。恥ずかしいなータナピー」
(タナピー?)
営業の田中さんは屈強な体躯の体育会系強面男で、どう考えても「タナピー」とは呼べない見た目をしている。
「こーちゃんこそ、そのタナピーはよせよ!」
どうやらこのふたりはどこかで繋がっていたらしい。中山さんがこーちゃんと呼ばれている世界があるらしいということに、少しだけもやっとした気持ちが残った。
「八木さんもこっちにおいでよ。こーちゃんこっちに連れてきて!」
普段強面の営業タナピーは、嬉しそうな顔をしてチームの輪の中に戻っていった。
「わたしをダシにして、八木さん目当てだな、あいつめ……」
わたしは中山さんの独り言を聞かないふりをした。そして中山さんも、自分の言ったことを知らんふりした。わたしの名字はあっさりと中山さんにさらわれてしまい、わたしを見つめる中山さんの瞳がいっそう深くなった。
わたしの下の名がさらわれたのは、中山さんに初めて会って三回目の夜。その夜から、わたしたちは月に一度だけ会う間柄になった。特に決まりはない。なんとなくそうなっただけ。なにも求めないし、なにも求められない。わたしたちには、その夜しかなかった。
また枕元のスマホが震えた。今度は通話のほうだった。
「ねえ、しおりちゃん。熱って?今何度?」
中山さんはいつもいきなり会話を始める。
「ん……三十九度前後」
「ちゃんと水分補給してる?食欲は?食べてる?」
「お水は飲んでる。食欲はあるけど、もう食べるものがあんまりない」
「今冷蔵庫の中にあるものは?」
「卵一個と、お水と……」
「ああもういいよ。今から行くから」
「え?」
「今から行く。二回だけだけど行ったことあるから大丈夫。冷蔵庫、サイズ小さかったの覚えてるからあんまりたくさんは買っていかないけど、今からスーパーに寄って、それから行く。ドアのチャイムが鳴ったらわたしを入れてくれるだけでいい。それだけはお願いね」
「え?え?ちょっと待って、部屋汚いし、いろいろ、え……あ……」
わたしが慌てている間に中山さんは(勝手に)通話を終わらせてしまった。関係を持ち始めた頃、確かに二回だけここで会ったことがある。そのときは前日に年末の大掃除のごとく掃除・整理整頓を終わらせたから、翌日の夜に会う頃にはくたくたになってしまったのだ。だからそれ以来、ここで会うことはない。ずるずるの関係にするのも嫌だった。わたしと中山さんが重なる部分はたったひとつでよかった。そしてわたしはそれを大切にしたかった。なあなあの関係なんて欲しくなかったから。寝る前に歯を磨くとか、 脱いだ服を洗濯機に入れるとか、そんな生活の一部を共有するなんてことはしたくなかった。だってそれがなくなった時のことを考えるのはつらすぎるから。
中山さんがまたこの部屋に来るなんて。考えるだけで体が熱くなる。あの夜を忘れたわけじゃない。いやそうじゃなくて、わたしは今、熱があるのだ。ややこしい。もうなにがどうなっているのかわからない。わたしはなにと闘っているの?そうこうしているうちに、わたしはまた夢の中に落ちていった。
ピンポーン。
うとうととまどろんでいる最中にドアのチャイムが鳴った。一回押した後に、コンッ・ココン・コン・コンのリズムでドアをノックする。あぁ、これは中山さんだ。確か前回もそうだったと思う。彼女はそういう遊びが好きだった。
「わー、しおりちゃん!つらそうだねえ……」
玄関のドアを開けるなり、中山さんはわたしの額に自分の額を当ててきた。
「こりゃダメだ。寝てなきゃ。今からお粥を作ってあげる。卵も買ってきたから卵粥だよ」
そう言って、スーパーの袋をふたつキッチンカウンターに乗せた。
「えっと、困る。中山さん……」
「はい、しおりちゃんは寝るー」
玄関から抱きかかえられて無理やりベッドに戻される。反抗する体力も気力もないわたしは、ベッドの中でしおらしく丸まった。キッチンから、冷蔵庫のドアを開けたり閉めたりする音や、鍋を取り出す音など、様々な音が聞こえてくるが、熱に侵された耳には、その音もぼんやりとしか聞こえなかった。この部屋で、自分以外の誰かが出す生活音を聞いたのはいつ以来だろう。引越しして半年経った頃に母がいきなりやってきて、変な男と同棲していないかどうかをチェックされたことがある。幸いわたしはひとり暮らしを満喫していたし、女友達を含めて誰とも共同生活をする気もなかったので、そんなチェックは少しも怖くはなかった。なのに今、中山さんがキッチンに立っている。というか中山さん、お料理できたの?
「よしっと……待ってる間はしばらく手が空くから、適当にお掃除とか、お洗濯とかしておくね」
(ええ?やめて……)
「まだ熱は下がらないだろうから、おとなしくしてるんだよ」
(だからお掃除とかしなくていい)
「大人しく寝てないと、いたずらするぞー」
(だからそういうことは言わなくていいから)
中山さんがIKEAのランドリーバスケットいっぱいの洗濯物を洗濯機に入れる。彼女が洗濯表示のタグを確認する姿は、なかなか見られないと思う。下着は洗濯ネットの中に、おしゃれTシャツは裏返して表面が傷まないように。やけに手際がいい。それは、わたしが着ている服を脱がす手際の良さに似ている。このひとはいったい何人の女のひとの服を脱がしてきたんだろう。そしてその姿に、悲しいほど生活感を感じないのはなぜだろう。このひとは、なぜこんなにも生活感がないんだろう。
「しおりちゃん。わたし、今晩泊まってくから」
「うつっちゃうよ」
「わたし、結構頑丈にできてるみたい。熱は出ないの。いつも」
「寝るとこないよ。ベッドに一緒には寝られないもの……」
「ここでいいよ」
「そこってリビング……床は痛いよ」
「平気。しおりちゃんは今晩がきっと山場だから。それを過ぎたらきっと大丈夫だから」
お洗濯の次はお掃除らしく、洗濯機の脇に立てかけてあったクイックルワイパーを見つけて静かに床を乾拭きし始める。髪の毛とか落ちているんだろうなあ。そんなの見られたくない。だけど中山さんはそんなのはお構いなしで、まるで瞑想をしているかのような表情で、クイックルワイパーをスイスイさせている。
「そろそろ小鍋の中の様子を見てみよう。ちょうどいい頃かな」
シンクで一度手を洗い、小鍋の中を見ている中山さんは、まるで理科の実験をしているような佇まいだ。
「できた!これから卵を溶いて入れるだけだよ。しおりちゃん、もうすぐ食べられるからね」
そういえばさっきから出汁の匂いはするし、お腹はきゅるきゅるっていう音を立てるしで、わたしの体は食べる気満々らしい。中山さんが卵を割り、ボウルで溶いている音がする。カシャカシャという音のリズムが心地いい。
「どうかなーまずはひとくち食べてみてからお塩を振るかどうか決めてね」
甲斐甲斐しく中華スプーンでお粥をひとくち分すくい、わたしに食べさせる。
「おいひい!」
「どうする?お塩振る?」
「うん。汗いっぱいかいちゃったから塩分摂らなきゃ。お塩かけてください」
「おっけい!」
このひとの笑顔が好きだ。子供の様に笑う笑顔が好きだ。このひとはきっと、どこか欠落している。いつかどこかで大人になり損ねて、でもいつかどこかで大人になる術を覚えなおした。そうでなきゃこんな笑顔はできない。そしてこんなひとはきっとどこかで、皆の知らない場所で密かに泣いているのだ。わたしも知らないところで。
食べ終えたわたしの体をベッドに寝かせると、中山さんはタオルで体を拭いてあげるねと言った。わたしはさすがに恥ずかしかったので、自分でするからあっちを向いてとお願いしなければいけなかった。ちぇっといういたずらっぽい声を上げると中山さんは食べ終えた食器をキッチンまで持っていって、その帰りに蒸しタオルを持ってきてくれた。
「もうちょっと寝るといいよ」
「うん、そうする。さっぱりしたから気持ちいい」
「よしよし。わたしはあっちで原稿を書いているから、なにかあったら声をかけてね」
「ノートパソコン持ってきたの?さすがノマドワーカー」
「聞こえはいいけど、ただ単に、ビンボーなフリーライターなだけです」
「ふふっ……原稿がんばってね」
「おっけい!」
かたかたというキーボードを打つ音を聞きながら、わたしはぬるま湯のような夢の世界に落ちていった。熱のせいで変な夢を見ないといいなと思った。
ほんの一瞬だけ夢を見ていたような気がする。今度は悪夢ではなくて、誰かに呼ばれた声がして目が覚めた。
「中山さん、呼んだ?」
「呼んでないよ」
「そう……」
「呼ばれた気がした?」
「うん」
「ちょっと起きる?もう七時だよ」
その瞬間にタイミングよくわたしのお腹がきゅるきゅると鳴ってしまった。
「お腹減った?」
「そうだね……またお腹が空いた」
「よしよし、じゃあさっきのお粥をあっためてこようね」
中山さんはうれしそうにそう言うと、ついさっきまで格闘していたであろうノートパソコンをほいっとテーブルに置いて、キッチンまで歩いていった。
本当のことを言うと、誰かに看病してもらうのはあまり得意じゃない。弱っている自分の姿を誰かに晒すのは恥ずかしいし、なにより自分がどんどんダメになってしまうような気がするのだ。中山さんがこんなに甲斐甲斐しいひとだとは思っていなかったし、しかもこんなに上手だなんて。わたしはなぜか苛立ってきた。
「中山さんは、ひとを看病するの慣れてるんですね」
「おや?敬語ですね?」
「そういうことじゃなくて」
「んー……やっぱり誰かが熱を出して動けなくなっちゃったら心配するんじゃないの?」
「そりゃそうだろうけど……やけに場慣れしてるなって思ったんです」
「どうしてだろうねえ……」
中山さんは他人事みたいにそう言うと、中華スプーンでお粥をすくってわたしに食べさせてくれた。生活感なんて微塵も感じさせないくせに。自分自身にはまったく興味がないくせに。なのにこうやって誰かにはやさしくし慣れている。中山さんの過去には興味はないけれど、彼女の指先はたくさんのひとの熱を知っている。
「これ、お米から炊いたの?」
「え?違うよ。うちから冷凍ご飯を持ってきたの。お米から炊いてたら時間かかっちゃうもの」
「じゃあそれって『雑炊』じゃない?」
「『雑炊』って、鍋の残りにご飯を入れるって感じしない?」
「でも、お米から炊いたのをお粥っていうんじゃない?」
「それってしおりちゃん的には大事なことなのかな?」
「えーっと……だって一応違いとして認識しておきたいかなーって」
なんとなく責められたような気がした。そんなことどうでもいいじゃんって顔をされて、わたしが引いた境界線をバカにされたように感じたのだ。
だってわたし、中山さんがわたし以外と会っている女のひとのことなんて知りたくないし、ましてや男のひとの可能性だってないわけじゃないし、中山さんのことをこーちゃんって呼んでるひとがいるってことだって知ってるし、それが田中さんじゃないってことだって知ってるし……そのひとにもこんなことしてるの?そうなの?わたしには違いが必要なの。違いがないと困るの。わたしは……わたしは……わたしの立ち位置を知りたいの。わたしはあなたの月イチの女でいい。月に一度だけ会って、セックスして、また会おうねって言って、それでおしまいにしたいの。生活感とか、そういうのは嫌なの。わたし怖いの。もっと会いたい、欲しい、誰にも盗られたくない、誰にも会ってほしくないなんて年がら年中考えているような女にだけはなりたくないの。なのに熱が出て寂しくなって、そんな時にあなたが来てくれて、甲斐甲斐しくお世話してくれるなんて……わたし、どうしたらいいの?
「ねえ、しおりちゃん。今食べてるご飯からできているものはおいしいの?おいしくないの?わたしはそれだけが知りたいよ。わたしにとって、それが雑炊とかお粥とかどうでもいいの」
「おいしいよ。おいしいけど、わたしにとってそれはちょっとだけ大事なの。どうでもよくはないの」
「わたしは、しおりちゃんが元気になってくれたらそれでいいよ」
「うん……」
「熱、上がっちゃうよ?今、怒ったでしょう?」
「うん……」
「だめだよ、怒っちゃ……」
「うん……」
「だめ……」
「ん……」
(わたしは雑炊よりお粥よりしおりちゃんが食べたい)
(うつっちゃうね)
(うつるね)
週明けの月曜日にもう一日だけ休ませてもらって、わたしは火曜日から出勤した。中山さんは日曜日の午後にはもう帰っていったし、洗濯物も洗い物も中山さんが済ませてくれたので、わたしには何もすることがなかった。月曜日は一日中中山さんのことを想った。そして夜になる頃には、彼女との別れを決めていた。
中山さんはウイルスみたいなひとだった。わたしの中に入ってくるだけでは足りなくて、すべてを機能停止させるひとだった。そしてなにより罪の意識がなかった。いや、そうではなくて、わたしが予防線を下げ続けたせいなのかもしれない。
中山さんがもっと悪いひとならよかった。わたしが風邪をひいても見向きもしないような。都合のいい時だけ呼び出して、ことに及んだ後はすぐに帰ってしまうような。そしたら憎めたのに。憎んで別れを切り出した方がどんなに楽だろう。あなたなんか大嫌いと、あなたみたいな酷いひととはもう一緒にはいられないと言えたらどんなに楽だろう。
翌月にわたしが別れを切り出した後の中山さんは、深く心臓にまで達した傷に気付かないようにして、ほんの少しだけ微笑んで、頭をぽりっと掻いた。
「そっか……」
「元気でね」
「うん……」
もうすぐ雨が降り出しそうな、そんな顔をした中山さんを見たのは、それが最初で最後だった。
最寄駅を降りての帰り道、わたしは人目を憚らず涙を流した。悲しいはずなのに、なぜかクックパッドでお粥の作り方を検索しようと思った。家に着くとさっそくグーグルの検索窓に「おいしい お粥 作り方」をタイプした。トップに出てきたリンクをクリックすると、レシピがずらっと並んでいた。ひとつずつ開いてみると、そこにはご飯から作ったもの、お米から炊いたものが混在していた。わたしは「ばかみたい」とつぶやいた。
それ以来、風邪をひく度に中山さんを思い出す羽目になってしまった。そして熱が出る度に、冷えたご飯でお粥を作る儀式をしなければいけなくなってしまった。そして今は、去年の秋から一緒に住んでいる夫のためにキッチンに立っている。週明けには彼もきっと会社に出られるだろう。あの時のわたしが、そうだったように。
週明けに 河嶌レイ @ray_kwsm
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