第21話 カクヨムに慣れた底辺作家の症例(その二)

 カクヨムで創作活動に勤しむ作家は、強い精神力を有していなければならない。


 PVの数字が数週間まったく動かなくとも嘆かず、素知らぬ顔でツイッターで他の作家さん達と語り、


 一話目でお帰りになった読者に「面白い作品を提供できずにすみません」と心の中で素直に謝罪し、悲しい気持ちを隠してツイッターでふざけ


 読み返した自作のアラを見つけては修正作業を黙々とこなし、その後何事も無かったかのようツイッターでネタのRT作業に移行し


 コンテストに投稿した作品の評価が気になっても、そんな素振りも見せずにツイッターで、他の作家さんが嬉しそうにしている様子を心から喜び


 次のコンテスト用のプロットをカキカキして読み直し、「フッ、つまらん」と自嘲してボツ入りさせては苦悩などないようにツイッターで遊ぶ


 このように現実の厳しさに苦悩しては逃避行動を繰り返しつつ、日々の仕事や家族との生活を送らねばならない。


 ちなみに、気分転換という名の逃避行動はツイッターでなくとも良い。


 うん、これからまたツイッターで遊んできます。


 どこが強い精神力を必要としてるんだ? と思わないでもないが、強い精神力が必要なんですと言い切って、底辺作家わたしが陥ってる症例の説明を終了しよう。

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